今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が17.15ドル安(-0.04%)とわずかながら3日ぶりの反落となった一方、S&P500が0.40%高、ナスダック総合が0.66%高とともに反発した。バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーなど好決算を発表した大手銀行株の大幅高や、オランダのASMLホールディング NYRSの強いガイダンスを好感した半導体株の上昇にけん引され朝方に大きく上昇したものの、米中貿易摩擦懸念や政府閉鎖の長期化などが嫌気され売りが強まる場面もった。
今晩は政府閉鎖の影響で9月生産者物価指数(PPI)や、9月小売売上高、週間新規失業保険申請件数などの経済指標の発表が延期される見通しで、引き続き米中貿易問題や企業決算などをにらんだ神経質な展開か。金融政策を巡ってはボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長やウォラーFRB理事などのFRB高官の講演などが多数予定されており、利下げを巡る要人発言にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは10月NAHB住宅市場指数など。要人発言はボウマンFRB副議長、ウォラーFRB理事、ミランFRB理事、バーFRB理事など。企業決算は寄り前にトラベラーズ・カンパニーズ、チャールズ・シュワブ、USバンコープ、引け後になどインタラクティブ・ブロカースなどが発表予定。(執筆:10月16日、14:00)