今晩は軟調か。昨日は半導体株の上昇にけん引され堅調にスタートしたものの、不良債権問題で一部の地銀株が急落したことでセンチメントが悪化。米中貿易摩擦の激化懸念や政府閉鎖の長期化問題も重しとなった。ダウ平均は朝方に169ドル高まで上昇したが、301.07ドル安(-0.65%)と2日続落して終了し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.63%安、0.47%安と反落した。週初来では週明け月曜日に大幅高となったことで、ダウ平均が1.04%高、S&P500が1.17%高、ナスダック総合が1.61%高と、そろって反発ペースとなった。
今晩は米中貿易摩擦懸念や政府閉鎖の長期化が引き続き相場の重しとなることが予想される中、寄り前に地銀のフィフス・サード・バンコープ、リージョンズ・ファイナンシャルなどが決算を発表する予定で、不良債権問題で揺れる地銀の決算実績やガイダンスが注目される。また、昨日の引け後に長期事業見通しを発表したオラクルが時間外で2%超下落したことや、トランプ米大統領が肥満治療薬の薬価を大幅に引き下げることを示唆したことで、イーライリリーが時間外で4%近く下落したことも相場の重しとなりそうだ。
今晩の米経済指標は9月住宅着工件数、9月輸入物価、9月鉱工業生産などが予定されていただ、政府閉鎖により発表が全て延期されるもよう。企業決算は寄り前にアメリカン・エキスプレス、SLB、ステート・ストリート、フィフス・サード・バンコープ、リージョンズ・ファイナンシャルなどが発表予定。(執筆:10月17日、14:00)