今晩は底堅い展開か。昨日は主要3指数が高安まちまち。ダウ平均が218.16ドル高(+0.47%)と3日続伸し、10月3日以来、12営業日ぶりに取引時間中と終値の史上最高値を更新した一方、S&P500が0.22ポイント高(+0.00%)とほぼ横ばいとなり、ハイテク株主体のナスダック総合は0.16%安と3日ぶりに反落した。好決算を発表したスリーエム、コカ・コーラ、ゼネラル・モーターズなどが大幅高となった一方、トランプ米大統領の発言を受けて対中関税への不透明感が強まったことでアルファベット、エヌビディアなどのAI関連株が下落した。引け後の動きでは第3四半期の売上高が予想通りだったものの、利益が市場予想を下回ったネットフリックスが時間外取引で6%超下落した一方、強い決算が好感されたインテューイティブ・サージカルが時間外で17%超上昇した。
今晩は政府機関閉鎖の長期化や米中貿易交渉の先行き不透明感に加え、主要3指数が最高値圏で推移していることで高値警戒感も意識されることが上値の重しとなることが予想されるものの、好調な企業の第3四半期決算を支えに底堅い展開か。10月9日からスタートした第3四半期決算発表は、昨日までにS&P500採用の67銘柄は発表を終え、そのうち90%の60銘柄で調整後一株当たり利益が市場予想を上回った。今後は22日引け後のテスラを皮切りにアップル、マイクロソフトなどのマグニフィセント・セブンの決算発表がスタートする。メガキャップの決算も予想を上回る内容となればAIラリーの継続期待が高まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、週間原油在庫、米20年債入札など。企業決算は寄り前にサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック、AT&T、GEベルノバ、引け後にIBM、テスラ、ラム・リサーチなどが発表予定。(執筆:10月22日、14:00)