今晩は物価指標に注目。昨日はホワイトハウスのレビット大統領報道官が、トランプ米大統領と中国の習国家主席が来週韓国で会談すると発表したことで米中貿易摩擦懸念が後退。好決算を発表したハネウェル・インターナショナルなどの大幅高も追い風に主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均が144.2ドル高(+0.31%)、S&P500が0.58%高とともに反発し、ナスダック総合は0.89%高と3日ぶりに反発した。週初来ではダウ平均が1.18%高、S&P500が1.12%高、ナスダック総合が1.15%高と3指数がそろって2週続伸ペースとなった。引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したインテルが時間外取引で7%超の大幅高となった。
今晩の取引では米中貿易摩擦懸念の後退が引き続き支援となることが期待されるほか、好決算を発表したインテルを中心に半導体株の堅調も期待される中、今後の利下げ見通しを巡り寄り前に発表される9月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。政府閉鎖の影響で15日に予定された9月CPIの発表が延期されたものの、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、労働省は24日に公表すると発表した。9月CPIの市場予想は前月比+0.4%と8月から横ばい、前年比では+3.1%と8月分の+2.9%から上昇する見込みだが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%、前年比+3.1%とともに前月から横ばいが見込まれている。10月28-29日開催のFOMCでは0.25%の利下げがほぼ確実視されており、CPIがおおむね予想通りとなれば利下げ期待も相場の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは9月CPIのほか、10月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、10月ミシガン大消費者信頼感指数確報値。同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にプロクター・アンド・ギャンブル、ゼネラル・ダイナミックスなどが発表予定。(執筆:10月24日、14:00)
