今晩は上値の重い展開か。昨日はオープンAIとの提供が好感されたアマゾン・ドット・コムが大幅高となり、ナスダック総合が0.46%高、S&P500が0.17%高とともに2営業日続伸した一方、ダウ平均が226.19ドル安(-0.48%)と反落した。S&P500の11セクターは一般消費財、IT、ヘルスケアなど4セクターが上昇した一方、素材を筆頭に7セクターが下落し、S&P500採用銘柄は300銘柄以上が下落と、メガキャップ以外の銘柄の多くが軟調だった。引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したパランティア・テクノロジーズが時間外で一時4%高となったが、その後は売りに押され4%超の下落となった。
今晩はパランティア・テクノロジーズなど年初から大きく上昇した銘柄の上値の重さが意識され、ハイテク株を中心に軟調な展開か。米中貿易摩擦懸念は和らいだものの、12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待がやや後退していることや、政府閉鎖が2カ月目に入り、重要な経済指標の発表延期が続くことも相場の重しとなりそうだ。9月JOLTS 求人件数などの発表される経済指標や高水準の発表が続く第3四半期決算発表をにらんでもみ合う展開となりそうだ。
今晩の米経済指標は9月JOLTS求人件数。企業決算は寄り前にヤム・ブランズ、ファイザー、ウーバー・テクノロジーズ、引け後にアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、アムジェン、スーパー・マイクロなどが発表予定。(執筆:11月4日、14:00)
