今晩はもみ合いか。昨日は最高裁がトランプ関税に疑念を表明したことで、ゼネラル・モーターズ、フォード・モーターなどの自動車株や建機のキャタピラーが大幅に上昇したほか、好決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズが下落後に大きく反発したことでAI関連株もおおむね上昇。ダウ平均が225.76ドル高(+0.48%)と3日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.37%高、0.65%高と反発した。
今晩の取引では最高裁がトランプ関税の正当性を支持するとの見方がやや後退したことや、AI関連株のバリュエーションの高さへ懸念がやや和らいだことが引き続き支援材料となることが期待される一方、昨日発表された10月ADP民間部門雇用者数や10月ISM非製造業総合指数(PMI)が予想より強い結果となったことで12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待がやや後退した。政府閉鎖の影響で今晩発表予定の新規失業保険申請件数の発表も延期されるもようで、材料難の中、決算発表をにらんだ神経質な展開となりそうだ。
今晩の米経済指標は10月チャレンジャー企業人員削減数など。予定されていた新規失業保険申請件数、3Q単位労働コスト速報値などは政府閉鎖のため発表が延期されるもよう。企業決算は寄り前にデュポン、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ、ケンビュー、引け後にエアビーアンドビーなどが発表予定。(執筆:11月6日、14:00)
