今晩はもみ合いか。昨日はコアウィーブの急落やエヌビディアの大幅安が重しとなりハイテク株主体のナスダック総合が0.25%安と反落した一方、AI関連株から割安感が強いバリュー株への資金シフトの流れを受けてメルク、アムジェン、ジョンソン・エンド・ジョンソンのヘルスケア株やマクドナルド、ウォルト・ディズニー、プロクター・アンド・ギャンブルが上昇し、ダウ平均が559.33ドル高(+1.18%)と3日続伸。10営業日ぶりに終値の最高値を更新した。S&P500もITセクターを除く10セクターが上昇し、0.21%高と3日続伸した。政府閉鎖問題を巡っては、月曜日に上院で可決されたつなぎ予算案が下院で採決されることになり、早ければ週内にも政府が再開されることになる。
今晩の取引では政府再開期待や、センチメントの改善が引き続き支援となることが期待されるほか、昨日下落したAI関連株の反発も期待されるが、ダウ平均が終値の最高値を更新したことで高値警戒感の強まりで上値も重い展開か。注目の経済指標も少なく、狭いレンジでのもみ合いとなりそうだ。
今晩の米経済指標はMBA住宅ローン申請指数など。企業決算は寄り前にトランスダイム、引け後にシスコシステムズが発表予定。(執筆:11月12日、14:00)
