今晩は要人発言に注目。昨日はAI関連株を中心にハイテク株が下落したことや、決算が嫌気されたウォルト・ディズニーが大幅安となったことに加え、米連邦準備理事会(FRB)高官から利下げに慎重な発言が相次いだことで年内の利下げ期待が大きく後退したことも相場の重しとなった。前日まで連日で最高値を更新したダウ平均が797.6ドル安(-1.65%)、S&P500が1.66%安と、ともに5日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.29%安と大幅に3日続落した。3指数はそろって10月10日以来の大幅下落率を記録した。週初来ではダウ平均が470.12ドル高(+1.00%)、S&P500が0.13%高となった一方、ナスダック総合は0.58%安と2週続落ペースとなった。
今晩の取引では年内の利下げ期待の後退が引き続き相場の重しとなることが予想されるが、昨日、ハイテク株を中心に大きく下落したことで、週末を控えた買い戻しの動きも期待される。また、昨日に続き、今晩もシュミッド米カンザスシティー連銀総裁など米連邦準備理事会(FRB)高官の講演が複数予定されており、利下げを巡る要人発言に注目する展開となりそうだ。
今晩は主要な米経済指標や決算発表はなし。要人発言はシュミッド米カンザスシティー連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁など。(執筆:11月14日、14:00)
