今晩は堅調か。昨日は引け後に決算発表を控えたエヌビディアが上昇し、ハイテク株を中心に買い戻された。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて年内の利下げ期待が一段と後退したことが上値圧迫要因となった。ダウ平均が47.03ドル高(+0.10%)、S&P500がともに5日ぶりに反発し、ナスダック総合は1.73%高まで上昇後、0.59%高で終了し、3日ぶりに反発した。引け後の動きでは予想を上回る決算や強い見通しを発表したエヌビディアが時間外取引で一時6%超上昇した。
今晩の取引ではエヌビディアの好決算を受けてAI株を中心に堅調か。エヌビディアの第3四半期(8-10月期)決算は市場予想を上回る増収増益となったほか、第4四半期の売上高見通しも市場予想を上回った。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、現行世代のブラックウェルAIチップの需要が「桁外れに高い」と述べた。エヌビディアの株価は時間外で5%超上昇したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやブロードコムも時間外で大幅高となった。今晩の取引でもエヌビディアのほかAI関連株の堅調が見込まれる。米経済指標では10月中古住宅販売件数のほか、10月3日に発表予定だった9月雇用統計が発表される。市場予想は非農業部門雇用者数が5.0万人増と8月の2.2万人増から増加する見込みだが、弱い結果となれば利下げ期待が再び高まりそうだ。
今晩の米経済指標は9月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)、10月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にウォルマート、ジェイコブス・エンジニアリング、引け後にロス・ストアーズなどが発表予定。(執筆:11月20日、14:00)
