今晩はもみ合いか。昨日は最新AIモデル「ジェミニ3」の評価が高まったアルファベットが大幅高となり、AI関連株の上昇をけん引したほか、先週金曜日のウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁に続いて月曜日にデイリー米サンフランシスコ連銀総裁も年内利下げの可能性を示唆したことで利下げ期待の高まりも支援となった。CMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は1週間前の42%から金曜日に71%に上昇し、月曜日は81%に上昇した。ダウ平均が202.86ドル高(+0.44%)、S&P500が1.55%高とともに2日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.69%高と大幅続伸し、5月12日の4.35%高以来の大幅となった。ただ、月初来ではダウ平均が2.34%安、S&P500が1.97%安とともに7カ月ぶりの反落ペースとなり、ナスダック総合は3.60%安と8カ月ぶりの大幅反落ペースとなった。
今晩の取引ではAI関連株の反転傾向や年内の利下げ期待が引き続き支援となることが記載されるものの、主要3指数が2営業日続伸したことで利益確定売りが強まることや、木曜日が感謝祭の祝日で休場、金曜日が午後1時までの短縮取引となることで、感謝祭ホリデーを控えた様子見姿勢が強まることも予想され、神経質な展開か。経済指標では政府閉鎖の影響で発表が延期された9月生産者物価指数(PPI)や9月小売売上高が発表予定で、9月分ではあるものの物価や消費動向が注目される。
今晩の米経済指標は9月PPI、9月小売売上高のほか、9月月次住宅価格、11消費者信頼感指数、10月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にJMスマッカー、ベストバイ、引け後にワークデイ、HP、ネットアップ などが発表予定。(執筆:11月25日、14:00)
