今晩は堅調か。昨日は予想を下回る経済指標を受けた12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が支援となり主要3指数がそろって3日続伸した。ブルームバーグが利下げに前向きなハセット米国家経済会議(NEC)委員長が次期米連邦準備理事会(FRB)議長人事の最有力候補だと報じたことも先行きの利下げ期待を高めた。米10年債利回りは前日の4.036%から3.998%に低下し、利下げの恩恵を受ける住宅株や小売のホームデポ、ベストバイ、ルルレモン・アスレティカなどが大幅に上昇した。ダウ平均が664.18ドル高(+1.43%)、S&P500が0.91%高、ナスダック総合が0.67%高となり、週初来ではダウ平均が1.87%高、S&P500が2.47%高と反発ペースとなり、ナスダック総合は3.38%高と4週ぶりの反発ペースとなった。ただ、11月月初来ではダウ平均が0.95%安、S&P500が1.09%安、ナスダック総合が2.95%安とそろって下落ペースとなった。
今晩の取引では利下げ期待の高まりが引き続き支援となることが期待されるが、翌日が感謝祭の祝日で株式市場が休場、金曜日が午後1時までの短縮取引となることで、月末を控えた持ち高調整の動きも強まりそうだ。週初来では主要3指数がそろって上昇となったが、月初来ではハイテク株を中心に大きく下落しており、ハイテク株の押し目買いも期待できそうだ。
今晩の米経済指標は9月耐久財受注、新規失業保険申請件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する10月個人消費支出(PCE)価格指数の発表も予定されているが、政府閉鎖の影響が残り、発表されない公算が大きい。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月26日、14:00)
