今晩は金融政策に注目。昨日は翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて様子見姿勢が強まった。ダウ平均は朝方に218ドル高まで上昇したものの、179.03ドル安(-0.38%)と2日続落して終了した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.13%高と小幅に反発した。
今晩は取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)とその後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見に注目が集まる。FOMCでは0.25%利下げがほぼ確実視されており、CMEのフェドウォッチ・ツールの利下げ確率は87.6%、据え置き確率が12.4%となっている。政策金利据え置きとなればショック安が懸念されるが、予想通り引き下げとなった場合は、2026年の利下げ見通しが焦点となる。経済見通しや金利見通し(ドットプロット)、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見から来年の利下げ見通しを探ることになるが、先行きの利下げに消極的なタカ派的内容となることが警戒されている。
今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、第3四半期雇用コスト指数、11月財政収支など。企業決算は引け後にアドビ、オラクルなどが発表予定。(執筆:12月10日、14:00)
