NY見通し-ハイテク株を中心に軟調か 経済指標は新規失業保険申請件数など

NY見通し-ハイテク株を中心に軟調か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩はハイテク株を中心に軟調か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が好感され主要指数がそろって上昇。ダウ平均が497.46ドル高(+1.05%)と3日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.33%高と2日続伸した。FOMCでは市場予想通りに政策金利が0.25%引き下げられたほか、短期国債の購入を開始するとしたことで短期金利が低下したことや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で先行きの利下げを否定しなかったことも好感された。引け後に動きではオラクルが時間外で11%超の急落。四半期売上高が予想を下回ったほか、設備投資額を上方修正したことが嫌気された。

 

 今晩はハイテク株を中心に軟調か。FOMCを通過し、2026年に1~2回の利下げ期待が引き続き支援材料となることが期待されるものの、四半期売上高が予想を下回り、設備投資額を上方修正したオラクルが時間外で11%超急落し、AIラリーの中心銘柄のエヌビディアも時間外で1%超下落した。AI関連事業への巨額投資の収益性への懸念が再び強まっており、AI関連株の下落が相場の重しとなりそうだ。

 

 今晩の米経済指標・イベントは9月貿易収支、新規失業保険申請件数、米30年債入札など。企業決算は引け後にブロードコムコストコ・ホールセールルルレモン・アスレティカなどが発表予定。(執筆:12月11日、14:00)

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