今週のNY市場は堅調か。先週はダウ平均が596.27ドル高(+1.20%)と反発し、5週間で4週上昇。ナスダック総合は1.22%高と2週続伸した。24日がクリスマス・イブで午後1時までの短縮取引、25日がクリスマス・デーで休場だったが、週明けにAI関連株が上昇したことや、来年の利下げ期待が維持されたこと、年末年始の株高アノマリー期待などを背景に堅調に推移した。12月月初来ではダウ平均が2.08%高と8カ月続伸ペースとなり、11月に8カ月ぶりに下落したナスダック総合は0.97%高と反発ペースとなった。
今週は年末年始で、1月1日がニューイヤーズ・デーで休場、2日金曜日から2026年の取引がスタートする。先週24日から始まったサンタクロース・ラリー(年末の5営業日と新年の2営業日)は例年株価が上昇する確率が高く、今年もサンタクロース・ラリーのスタートからの2営業日でダウ平均が0.55%高、ナスダック総合が0.13%高と好発進となった。機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500も2営業日連続で取引時間中の史上最高値を更新した。サンタクロース・ラリー3日目がスタートする今週は株高アノマリーが意識されるほか、クリスマス休暇明けで取引の活発化が見込まれる。米連邦準備理事会(FRB)による利下げや、政府による財政刺激策、AI利用による企業収益向上期待などを背景とした2026年の株高期待も強く、堅調な展開が期待できそうだ。今週は主要な企業の決算発表はないが、経済指標・イベントでは火曜日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月9-10日分)、水曜日に新規失業保険申請件数などが発表される。
今晩の米経済指標・イベントは10月ケースシラー住宅価格指数、10月月次住宅価格など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月29日、14:00)
