NY見通し-米・イラン戦争終結時期の不透明感で神経質な展開か

NY見通し-米・イラン戦争終結時期の不透明感で神経質な展開か

 今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が224.23ドル高(+0.48%)と3日続伸し、ナスダック総合も1.16%高と2日続伸した。取引終了後のトランプ米大統領のイラン情勢に関する国民向け演説を控え、米・イラン紛争の終結期待が高まるなか、原油相場が続落したことが米株の支援となった。ただ、停戦を巡る不透明感も強く、NY原油先物価格は一時、1バレル96ドル台まで下落後、100.12ドルで終了し、前日比では1.24%安と2日続落した。水曜日夜のトランプ米大統領の国民向け演説では、「イラン攻撃の中核的な戦略目標は達成に近づいている」などと成果を強調したものの、今後2-3週間厳しい攻撃を続けるとし、戦争終結に向けた具体的な言及はなかった。イラン側も徹底抗戦の姿勢を継続しており、NY原油先物価格は演説終了後の時間外取引で1バレル104ドル台に上昇した。

 

 今晩は神経質な展開か。昨夜のトランプ米大統領の演説では、イランとの戦争終結に向けた具体的な言及はなく、一部で期待された早期収束期待が後退した。イスラエルとイランの戦闘も続いており、時間外の原油相場は大幅に上昇した。戦争終結時期の不透明感や原油相場の上昇が米株の重しとなりそうだ。経済指標では、新規失業保険申請件数などが発表予定で、足もとの労働市場の動向が注目される。翌日金曜日はグッドフライデーで米株式市場と商品市場が休場となるが、米3月雇用統計や米3月ISM非製造業総合指数(PMI)などが発表予定で、経済指標を受けた株式市場の反応は翌週となる。

 

 今晩の米経済指標・イベントは2月貿易収支、新規失業保険申請件数など。このほか、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長やローガン米ダラス連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:4月2日、14:00)