NY見通し-今週は米中首脳会談や物価動向に注目

NY見通し-今週は米中首脳会談や物価動向に注目

 今週のNY市場は米中首脳会談や物価動向に注目。先週はダウ平均が0.22%高と小幅な上昇にとどまった一方、ナスダック総合が4.51%高と大幅に6週続伸し、2024年以来の長期連騰を記録した。週初はイラン情勢悪化に伴う原油高とインフレ懸念が重しとなり、主要指数は下落してスタートした。しかし週半ばには、米国とイランの和平交渉進展期待や停戦維持の報道を受けて原油相場が急落し、安心感が広がったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の好決算を機にエヌビディアなどの半導体株が軒並み急騰。ナスダック総合指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は連日で史上最高値を更新した。金曜日に発表された米4月雇用統計が市場予想を上回る堅調な結果となり、景気の先行き不安が後退したことも追い風となった。

 

 今週は米・イラン紛争の終結見通しを巡り、14-15日に開催される米中首脳会談が注目されるほか、足もとのインフレ動向を巡り、12日に発表される米4月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。イラン情勢を巡っては、トランプ米大統領が米中首脳会談までに紛争終結やホルムズ海峡再開の道筋を見出すことができるか否かが注目される。4月消費者物価指数(CPI)は原油高の影響などで3月の3.3%から3.7%に上昇が見込まれ、強い結果となればインフレ懸念の高まりが相場の重しとなりそうだ。このほか、4月中古住宅販売件数や、4月生産者物価指数(PPI)、4月小売売上高などにも要注目となる。

 

 今晩の米経済指標は4月中古住宅販売件数など。企業決算はフォックス、モザイク、引け後にサイモン・プロパティーなどが発表予定。(執筆:5月11日、14:00)