NY見通し-今週は金融政策の先行きを巡り4月PCE価格指数に注目

NY見通し-今週は金融政策の先行きを巡り4月PCE価格指数に注目

 今週のNY市場はインフレ指標に注目。先週はダウ平均が2.13%高、ナスダック総合が0.45%高とともに反発し、S&P500は8週連続での上昇を記録した。週前半は長期金利の急上昇や中東情勢への警戒から軟調となったが、週後半に大きく巻き返した。トランプ米大統領が「イランとの交渉が最終段階にある」と言及したことで中東の緊迫化が和らぎ、原油価格と米長期金利が大幅に低下。エネルギー高に伴うインフレ再燃や、追加利上げへの警戒感が後退したことで投資家心理が改善した。注目されたエヌビディアの決算発表は市場予想を上回る増収増益となり、ガイダンスも予想を上回ったほか、自社株買いや増配を発表したものの、株価は利益確定売りが優勢だった。一方、良好な治験結果を発表したメルクや、量子コンピューティング関連の報道が材料視されたインターナショナル・ビジネス・マシーンズなどが大きく上昇し、ダウ平均の押し上げに貢献した。ダウ平均は週末22日に、2月10日以来、約3カ月半ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも21-22日の連日で過去最高値を更新した。5月月初来では、ダウ平均が1.87%高、ナスダック総合が5.83%高となり、年初来ではダウ平均が5.24%高、ナスダック総合が13.35%高となった。

 

 今週はこれまでの急ピッチな上昇に対するスピード調整が意識されやすい局面に入り、中東情勢や経済指標、決算発表などを睨んでもみ合う展開か。経済指標では木曜日に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する4月個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。市場予想では、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCEが前年比+3.4%と、3月の+3.2%から加速が見込まれており、FRBの目標である2%からさらに遠ざかるリスクがある。結果次第では利下げ期待が完全に後退し、追加利上げへの警戒感が再び強まる可能性がある。企業決算はセールスフォースエイチピー、ベストバイ、ダラー・ツリーコストコ・ホールセールデル・テクノロジーズなどが発表予定。

 

 今晩はメモリアルデーの祝日のためNY株式市場が休場。主要な経済指標や決算発表はなし。(執筆:5月25日、14:00)