NY見通し-今週は米・イランの停戦交渉の行方と米5月雇用統計に注目

NY見通し-今週は米・イランの停戦交渉の行方と米5月雇用統計に注目

 今週のNY市場は中東情勢と米5月雇用統計に注目。先週はダウ平均が0.90%高、ナスダック総合が2.39%高と、ともに2週続伸し、月間ではダウ平均が2.78%高、ナスダック総合が8.36%高と、そろって2カ月続伸した。米国とイランが停戦延長で合意し、ホルムズ海峡の商業通航回復への期待から原油価格が急落したことや、米4月PCE価格指数が市場予想を下回りインフレ懸念が和らいだことで、米10年債利回りが4.4%台前半へ低下したことも投資家心理の改善につながった。企業業績面では、アナリストが強気判断を示したマイクロン・テクノロジーや、予想を上回る好決算や強い見通しを発表したスノーフレイクデル・テクノロジーズが急騰し、このほかのAIインフラやソフトウェア企業への買いが広がった。ダウ平均は週後半に3日連続で最高値を更新し、ナスダック総合とS&P500も7営業日続伸し、連日で史上最高値を更新した。

 

 今週は米国とイランの停戦交渉の行方に注目が集まるほか、週末金曜日に発表される米5月雇用統計が焦点となりそうだ。米国とイランの戦闘終結交渉が「暫定合意」したと発表されたものの、トランプ米大統領は修正を求めたと報じられ、イランのタスニム通信も「イランも修正を加える予定で最終決定には至っていない」と報じた。米5月雇用統計は、非農業部門雇用者数が8.5万人増と4月の11.5万人増から減少が見込まれ、失業率は4.3%と前月から横ばいが予想されている。極端に悪化した場合は景気悪化懸念が強まることが警戒される。このほかの経済指標は5月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)、4月JOLTS 求人件数、5月ADP民間部門雇用者数、5月ISM非製造業総合指数(PMI)など。企業決算はヒューレット・パッカード・エンタープライズ、パロアルトネットワークスブロードコムクラウドストライク・ホールディングスなどが発表予定で、先週強まったAIラリーの持続性が注目される。

 

 今晩の米経済指標・イベントは5月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)、5月S&Pグローバル製造業PMI確定値、4月建設支出など。企業決算は引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズが発表予定。(執筆:6月1日、14:00)