NY見通し-中東情勢や半導体株の動向を睨んだ神経質な展開か

NY見通し-中東情勢や半導体株の動向を睨んだ神経質な展開か

 今晩は神経質な展開か。8日のNY株式市場は高安まちまちとなった。前週の急落に対する反動から、主要な半導体やAI関連株に買い戻しが入り、市場のセンチメントが改善した。中東情勢を巡りトランプ大統領の停戦への言及やイランの作戦終了報道で警戒感が和らいだことも支えとなり、ナスダック総合は4営業日ぶりに反発した。一方で、強い米5月雇用統計を受けた利上げ観測の強まりから、米10年債利回りが4.56%台へ上昇したことが株価の上値を抑えた。ダウ平均はインテルが急騰したものの、アップルマイクロソフトの下落が重石となり、80.77ドル安と小幅に続落した。

 

 今晩のNY市場は、イランとイスラエル間の脆弱な停戦合意を巡る不透明感から、上値の重い展開が予想される。イランは攻撃停止を表明したものの、イスラエルによるレバノン攻撃が続けば敵対行為を再開すると警告しており、地政学的リスクが依然として意識されやすい。また、市場では急ピッチに上昇してきた半導体株の持続性に対する警戒感も台頭している。時間外の米株先物価格は上昇しているものの、地政学的リスクハイテク株の先行きに対する警戒感から、強弱感が対立する一日となりそうだ。

 

 今晩の米経済指標・イベントは5月NFIB中小企業楽観度指数、4月貿易収支、5月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にJMスマッカーが発表予定。(執筆:6月9日、14:00)