NY見通し-原油相場の動向と雇用指標に注目

NY見通し-原油相場の動向と雇用指標に注目

 今晩は原油相場の動向と雇用指標に注目。前日のNY株式相場は高安まちまちとなった。トランプ米大統領がイランとの停戦終了を示唆して再攻撃を警告したため、中東の地政学リスクが再燃した。これによりNY原油先物価格が急騰し、米10年債利回りが4.58%台へ上昇したことが相場の重しとなった。ダウ平均は2日続落し、576.76ドル安(-1.09%)で終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合指数は、前日に大きく下落していたエヌビディアなどの半導体株に押し目買いが強まったことで、0.20%高と反発して取引を終えた。午後公表のFOMC議事要旨は、利下げを巡り参加者の意見が割れたものの市場への影響は限定的だった。

 

 今晩のNY株式市場は、引き続き中東情勢を受けた原油価格の動向が最大の焦点となる。エネルギーコストの上昇はインフレの再燃を招き、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測が強まることが相場の重しとなる。ただし、足元の堅調な企業業績やAI関連株の力強さが相場を下支えするとの見方もある。また、マクロ経済の動向を探る上で、寄り前に発表される新規失業保険申請件数や、6月中古住宅販売件数が注目される。労働市場の減速を示す内容となれば、利上げ観測の後退が株価の支援材料となりそうだ。

 

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、6月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にペプシコが発表予定。(執筆:7月9日、14:00)