NY見通し-追加関税警戒やネットフリックス急落で軟調か

NY見通し-追加関税警戒やネットフリックス急落で軟調か

 今晩は関税警戒やネットフリックス急落で軟調か。16日のNY株式市場ではダウ平均が105.67ドル安(-0.20%)、ハイテク株主体のナスダック総合が1.47%安となり、機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500も下落し、主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。好調な企業決算が相次いだものの、半導体株やハイテク株への利益確定売りが相場の重荷となった。TSMCの設備投資見通し引き上げに伴う警戒感から半導体セクター全体へ売りが波及したほか、アルファベットの新型AIモデル延期報道も投資家心理を悪化させた。経済指標では新規失業保険申請件数の減少や小売売上高の底堅さが示されたが、長期金利の上昇を招き株価の圧迫要因となった。

 

 今晩のNY株式市場は、上値の重い軟調な展開が予想される。前日引け後に決算を発表したネットフリックスは、決算が市場予想とほぼ一致したものの、投資家が注目する視聴時間などの「エンゲージメント」の開示頻度を引き下げるとしたことで、株価は時間外取引で9%超急落した。今晩の取引でもネットフリックスの急落がハイテク株全体の重荷となる可能性がある。また、米政府が本日にも強制労働を巡る301条調査に基づき、60カ国を対象とした新たな追加関税を発表するとの観測が浮上しており、貿易摩擦への懸念が投資家心理を冷やしそうだ。そのほか、7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報などの経済指標を受け、足元で上昇している長期金利の反応にも要注目となる。

 

 今晩の米経済指標・イベントは、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報のほか、6月住宅着工件数、6月輸入物価、6月鉱工業生産など。企業決算は寄り前にトラベラーズ・カンパニーズ、リージョンズ・ファイナンシャルなどが発表予定。(執筆:7月17日、14:00)