今週のNY市場はエヌビディアの決算や、ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演に注目。先週のNY株式市場は下落した。ダウ平均が0.85%安と2週続落し、ナスダック総合も2.05%安と4週ぶりに反落した。米国とイランの交渉難航に伴う中東の地政学リスクから原油高が進み、インフレ懸念が再燃。米30年債利回りの上昇など金利高止まりが嫌気されたほか、ウォルマートの業績見通し引き下げや半導体株の売りが相場の重しとなった。ただし、米財務省による長期国債買い戻し枠拡大の方針や、週末のヘルスケア・金融株への押し目買いが下支えとなった。なお、週末には米政府債務が40兆ドルに達し、債券市場では金利上昇への警戒感が続いている。
今週のNY株式市場は、大型ハイテク決算と金融政策イベントが集中し、神経質な展開となりそうだ。最大の注目は、水曜日に予定されるエヌビディアの第2四半期決算である。AI市場の拡大ペースや今後の業績見通しが、株式市場全体の動向を左右する。また、金曜日に予定されているジャクソンホール会議でのウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演も極めて重要だ。インフレ対応を巡るタカ派姿勢や金融政策方針に関する発言が焦点となり、市場の期待と乖離すれば金利上昇を通じて相場の重しとなる。このほか、7月PCE価格指数やセールスフォースなどの決算発表も注目される。
今晩の米経済指標・イベントは7月シカゴ連銀全米活動指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月24日、14:00)
