NY見通し-もみ合いか 8月ADP雇用統計などの経済指標に注目

NY見通し-もみ合いか 8月ADP雇用統計などの経済指標に注目

 今晩はもみ合いか。前日のNY株式市場は主要3指数がそろって3営業日続落した。米軍によるイラン攻撃の発表を受けてNY原油先物価格が5%超上昇し、米10年債利回りをはじめ長期金利が上昇した。原油高に伴うインフレ再燃から米連邦準備理事会(FRB)が今月利上げに踏み切るとの警戒感が広がり、株価の重荷となった。また、歴史的に株価が軟調になりやすい9月に入ったことも投資家心理を冷やし、売りが優勢となった。ダウ平均は419.02ドル安(-0.79%)とこの日の安値圏で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合も1.03%安となった。

今晩のNY株式市場は、週末の米雇用統計の前哨戦となる8月ADP民間部門雇用者数の発表や原油相場、米国債利回りなどを睨んだ神経質な展開となりそうだ。市場では民間雇用者数が前月と同程度の伸びにとどまると予想されており、労働市場の鈍化が示されれば金利上昇圧力が和らぐとの見方がある。ただし、高止まりする原油価格中東情勢の緊迫化への懸念が引き続き上値を抑える要因となる。また、取引終了後に予定される半導体大手ブロードコムの決算発表にも関心が集まる。AI需要の堅調さが確認できればハイテク株の支えになると期待される。

 今晩の米経済指標・イベントは8月ADP民間部門雇用者数、7月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ブロードコム、ネットアップなどが発表予定。(執筆:9月2日、14:00)