今週のNY市場は堅調な展開か。先週はダウ平均が0.28%高と7週ぶりに反発し、ナスダック総合が2.06%高と2週続伸、連日で過去最高値を更新した。中東情勢を巡る米イラン交渉進展への期待から原油価格が急落し投資家心理が改善したほか、米中貿易停戦の2カ月延長合意やメタ・プラットフォームズなどのAI関連株の上昇が相場を牽引した。米景気指標の強さから米10年債利回りが一時5.23%台と2007年以来の高水準へ上昇し、追加利上げ観測から週半ばに売られる場面もあったが週末にかけて持ち直した。なお、週末の日曜夜の米株先物は金利高止まりへの警戒感から小幅安で推移している。
今週は米インフレ指標や9月雇用統計、主要企業の決算発表に注目が集まる。米長期金利が19年ぶりの高水準に達するなか、水曜日発表の8月個人消費支出(PCE)価格指数や金曜日の9月雇用統計が、米連邦準備理事会(FRB)の今後の金融政策見通しを占う重要イベントとなる。労働市場の減速やインフレ鈍化が示されれば金利上昇圧力が和らぐ一方、強い結果となれば追加利上げ懸念が相場の重しとなりそうだ。企業決算では、水曜日引け後のマイクロン・テクノロジーや木曜日引け後のナイキに注目。AI需要の持続性や、高金利・物価高が個人消費に与える影響を見極める展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは8月住宅販売保留指数、9月ダラス連銀製造業活動指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月28日、14:00)
