【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/12/1終値47,289.33ドル-427.09ドル
◎日経平均:2025/12/2終値49,303.45円+0.17円
◎アドビ<ADBE>の調査によると、サイバーマンデーの米国オンライン支出は前年比4.5%増で推移し、1日全体で最大142億ドルに達する見通し。富裕層の消費やセール品需要が堅調で、ブラックフライデーから続いた大規模セール期間は好調に締めくくられた
◎エヌビディア<NVDA>が、ファナック<6954>と協業し産業用ロボットが自律的に動く「フィジカルAI」の開発を進めると発表。同社のAI基盤を活用し現実の動作を仮想空間で再現するなど開発を効率化する方針で、提携先のファナック株は一時前日比+9.4%高と急伸
◎モンゴDB<MDB>が、2026年1月期今期の業績見通しを上方修正し、時間外取引で+21.75%の急伸。AI開発の活発化を背景に主力のクラウドデータベース需要が好調で、同時発表の8-10月期決算も市場予想を上回ったことが好感された
◎スノーフレイク<SNOW>が3日取引終了後に決算発表を予定しており、市場予想では売上高が前年同期比25.7%増の11億8,000万ドルに達する見込み。過去の実績は史上予想を上回る傾向にあり、期待感から時間外取引で+4.13%上昇
◎アップル<AAPL>が、AI部門責任者のジョン・ジャナンドレア氏の退任を発表。生成AI分野での出遅れが指摘される中、後任は置かずにAIチームを解体して各部門に分散させ、マイクロソフト出身者を新たに招き入れ開発体制の立て直しを目指す
◎アマゾン・ドット・コム<AMZN>が、シアトルとフィラデルフィアの一部で生活必需品などを約30分以内に届ける「アマゾン・ナウ」を試験導入すると発表。牛乳や卵、電子機器などの即時配達ニーズを取り込み、国内での事業拡大を強化する狙い
◎映画「ビッグ・ショート」のモデルとなった投資家マイケル・バリー氏が、テスラ<TSLA>は「途方もなく過大評価」されていると指摘。自社株買いの欠如で一株の価値が薄まっている点や、予想PER(株価収益率)が200倍以上と過去5年平均の倍以上の割高な水準にあることを理由に挙げた
◎テスラの11月欧州販売台数が、フランスやスウェーデンで前年比50%以上減少するなど苦戦が続いている。一部の国を除きシェア低下が止まらず、新型車投入の効果限定やイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的言動によるブランドイメージへの影響が懸念
◎インテル<INTC>が、マレーシアでの組み立て・試験事業に8億6,000万リンギット(2億800万ドル)を追加投資すると同国首相が発表。過去の大型投資に続き同国での生産体制を一段と強化する方針で、首相との会談を経て決定
◎米商務省が、インテルのパット・ゲルシンガー前CEOが関与する新興企業へ最大1億5,000万ドルを投資すると発表。ASMLホールディング NYRS<ASML>が手がける製造装置の一部代替技術を開発しており、トランプ政権が進める半導体製造の国内回帰を後押しする狙い
◎スターバックス<SBUX>が、従業員の勤務シフトに関する市法違反を巡る訴訟でニューヨーク市と3,890万ドルを支払い和解することで合意。安定した勤務日程の通知義務に違反したとされ、労働者保護関連では同市史上最大規模の解決金となる
◎コストコ・ホールセール<COST>が、トランプ政権下の関税措置が無効と判断された際に、支払った関税の返金を確実に受けられるよう提訴。税関当局が手続きの期限延長を拒否したため、返金の権利が失われる恐れがあるとして法的保護を求めている
◎イーライリリー<LLY>が、米国で肥満症治療薬「ゼップバウンド」の価格引き下げを発表。需要急増を受け開始用量を月額299ドルにするなど患者の負担を軽減する方針で、同社の肥満症・糖尿病薬は世界最高の売上を記録するなど好調が続いている
◎ネットフリックス<NFLX>が、米メディア大手ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーに対し、ほぼ現金による買収を提案したとの報道。映画や動画配信事業に関心があるとされ、競合するコムキャスト<CMCSA>などとの争奪戦が数週間以内に決着する可能性
◎注目の経済指標:9月建設支出、9月乗用車・トラック総販売台数、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長議会証言など
◎主な決算発表:クラウドストライク・ホールディングス
(2025年12月2日15時45分執筆)
