【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/12/5終値47,954.99ドル+104.05ドル
◎日経平均:2025/12/8終値50,581.94円+90.07円
◎著名アナリストが、エヌビディア<NVDA>などを含む米大型テック7銘柄「マグニフィセント・セブン」への投資配分を実質的に引き下げるよう推奨。他企業の利益率改善やテクノロジー活用が進むとの見方から、長年続けたIT・通信セクターの強気判断を見直した
◎テスラ<TSLA>が、欧州で主力セダン「モデル3」の廉価版を発売。ドイツでの価格は3万7,970ユーロ(約686万円)で、2026年1-3月期に納車を開始する予定。需要が減速する中、VWやBYDなどとの競争激化に対抗し、低価格モデルの投入で販売のテコ入れを図る
◎インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>が、データインフラ企業のコンフルエントを約110億ドルで買収する交渉の最終段階にあるとの報道。8日にも合意が発表される可能性があり、AI開発に不可欠なデータ管理技術を取り込む狙いで、実現すれば近年で最大級の案件となる
◎ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が、インドネシアの証券会社と暗号資産取引業者を買収し、同国市場に参入すると発表。暗号資産の普及が進む若年層中心の成長市場を取り込み、アジアでの事業拡大を加速させる狙い
◎ネットフリックス<NFLX>によるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収計画に対し、トランプ米大統領が「問題になり得る」と懸念を表明。市場シェアの肥大化を警戒し、自らが審査に関与する可能性も示唆しており、当局による厳しい対応が予想される
◎イーライリリー<LLY>の糖尿病治療薬「ムンジャロ」が、来年1月から中国の国家医療保険リストに追加されることが決まった。巨大市場での普及に弾みがつく一方、先行するノボ・ノルディスクなどの競合には逆風
◎ボーイング<BA>の防衛部門トップが、トランプ政権が進める戦略産業への政府出資計画について、大手防衛企業には適用されないとの見解を示した。支援対象は中小企業やサプライチェーンに限られると予想し、大手は自力で投資が可能だと強調
◎アメリカン・エアラインズ・グループ<AAL>が、破産手続き中のスピリット航空に関する全ての通知を受け取るよう裁判所に要請した。空港関連の契約に基づく措置と説明しているが、スピリット航空は身売りも検討しており、今後の再建プロセスを注視する構えだ
◎シティグループ<C>のPBR(株価純資産倍率)が、2018年9月以来初めて1倍に回復。業績立て直しを進めるフレーザー最高経営責任者(CEO)にとって追い風となる動きで、アナリストも価値創出の段階へ移行した重要な節目として評価し、2026年の推奨銘柄に挙げているとの報道
◎注目の経済指標:なし
◎主な決算発表:なし
(2025年12月8日15時35分執筆)
