【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2026/4/29終値48,861.81ドル-280.12ドル
◎日経平均:2026/4/30終値59,284.92円-632.54円
◎NY見通し-ハイテク株を中心に堅調か 経済指標は1Q GDP速報値、3月PCE価格指数など
◎メタ・プラットフォームズ<META>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高563億1,100万ドル(前年同期比33%増)が市場予想555億6,000万ドルを上回り、一株当たり利益10.44ドルも市場予想6.67ドルを上回りました。トランプ政権下の減税措置やネット広告の伸長が利益を押し上げた一方、AIインフラ拡充に向けた通期の設備投資計画を最大1,450億ドル(従来1,350億ドル)へ増額したことで、将来的な収益圧迫を警戒した売りが優勢となり、時間外取引で-7.01%安
◎アルファベット<GOOGL>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高1,098億9,600万ドル(前年同期比22%増)が市場予想を上回り、純利益625億ドル(同81%増)も市場予想を上回りました。AIが業務を代行する「エージェント」構築需要を背景に、クラウド事業の売上高が同63%増、営業利益が3倍と急伸したほかグーグル製AI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」の受注も拡大。旺盛なインフラ需要を受け、2026年12月期今期の設備投資計画を最大1,900億ドル(従来1,850億ドル)へ上方修正したことが好感され、時間外取引で+7.24%高
◎アマゾン・ドット・コム<AMZN>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高1,815億1,900万ドル(前年同期比17%増)が市場予想を上回り、純利益302億5,500万ドル(同77%増)も市場予想の約178億ドルを大幅に上回りました。AI需要の普及を背景にクラウド部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高が28%増と加速し、全社営業利益の約6割を稼ぎ出すなど収益を牽引。2026年12月期今期で2,000億ドル規模に達する巨額の設備投資を継続し、将来的なフリーキャッシュフローの最大化を狙う強気姿勢が評価され、時間外取引で+2.74%高
◎マイクロソフト<MSFT>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高828億ドル(前年同期比18%増)が市場予想814億ドルを上回りました。クラウド基盤「アジュール」の増収率が39%と市場予想を上回り、4-6月期の見通しも39-40%と拡大を見込むほか、AI関連の年換算売上高が370億ドル(前年比2.2倍)に達するなどインフラ需要の強さを証明。一方、2026年の設備投資計画を1,900億ドルへ大幅に引き上げたことや、主力ソフト「M365」でのAIツール「コパイロット」の浸透ペースが市場期待に届かず、巨額投資へのリターンを巡る強弱感が交錯し、時間外取引で+0.33%高
◎アップル<AAPL>が、次期基本ソフト「iOS 27」において、iPhoneのカメラアプリにAI機能をより深く組み込む計画であるとの報道。従来の「Visual Intelligence」を「Siri」の新モードとして統合し、写真や動画と並ぶ主要な撮影メニューとして配置することで、チャットGPTやグーグル検索を活用した高度な画像解析の利便性を高める。今秋投入予定の「iPhone 18 Pro」における製品力の底上げを急ぐ狙い
◎クアルコム<QCOM>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高105億9,900万ドル(前年同期比3%減)が市場予想105億9,000万ドルとおおむね一致し、一株当たり利益2.65ドルも市場予想2.56ドルを上回りました。4-6月期の業績見通しは市場予想を下回ったものの、主要ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)向けカスタムチップによるデータセンター事業への参入を公表。中国スマートフォン市場の在庫調整が4-6月期に底入れするとの見通しや、自律型機械を制御する「フィジカルAI」分野への展開期待も追い風となり、時間外取引で+13.46%高
◎KLA<KLAC>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高34億1,507万ドル(前年同期比11%増)が市場予想33億7,000万ドルを上回り、一株当たり利益9.40ドルも市場予想9.17ドルを上回りました。世界的なAI投資の活発化を背景に半導体製造装置の販売は堅調に推移したものの、4-6月期の業績見通しが市場予想をおおむねカバーする水準にとどまったことで「物足りない」との見方が台頭。昨年末から5割近く上昇していた株価に対する利益確定の売りが強まり、時間外取引で-7.16%安
◎フォード・モーター<F>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高432億5,300万ドル(前年同期比6.4%増)となり、最終利益は前年同期比5.4倍の25億4,800万ドルと急増。トランプ政権による関税還付措置の先行計上や供給網の火災補償金が利益を押し上げ、2026年12月期今期のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)見通しを最大105億ドル(従来100億ドル)へ5億ドル上方修正
◎ゼネラル・モーターズ<GM>が、米国とカナダの4工場に計約14億ドルを投じ、ガソリンエンジンやトランスミッション等の生産能力を強化すると発表。EV(電気自動車)需要の減退を受け、シボレー・シルバラード等、高収益な次世代トラック・SUVの生産基盤を拡充する狙い。トランプ政権による国内投資要請に沿う格好で、過去1年間の米国内投資総額は60億ドルに到達
◎チポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が発表した2026年1-3月期決算は、売上高を小幅に伸ばし、既存店売上高が前年同期比0.5%増と市場予想(約1%減)を上回りました。過去のブリトー値上げに抵抗感を示していた顧客が、期間限定メニュー「チキン・アル・パストール」や高タンパク質オプションの拡充を背景に回帰し、客数が予想外に回復。2026年12月期今期の既存店売上高見通しについては、消費動向を注視し「横ばい」とする慎重な予想を据え置く
◎L3ハリス・テクノロジーズ<LHX>が、ミサイルソリューション部門の新規株式公開(IPO)を非公開で申請。トマホークやパトリオット用推進システムを担う同部門に対し、国防総省(戦争省)はロケットモーターの安定供給確保を条件に既に10億ドルを投資済み。L3ハリスが過半数の所有権を維持する形で分離し、政府契約による年間10%台後半の成長を見込む独立企業として、年後半の上場を目指す狙い
◎注目の経済指標:3月個人消費支出 (PCE) 価格指数、1-3月期GDP速報値、新規失業保険申請件数など
◎主な決算発表:
キャタピラー
サザン・カンパニー
エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ
ブリストル・マイヤーズ・スクイブ
バレロ・エナジー
メルク
マスターカード
イーライリリー
アルトリア・グループ
コノコフィリップス
L3ハリス・テクノロジーズ
ロイヤル・カリビアン・クルーズ
インターコンチネンタル・エクスチェンジ
ハーシー
アップル
ファースト・ソーラー
アムジェン
デックス・コム
ストライカー
(2026年4月30日15時45分執筆)
