日米の長期金利上昇/決算発表シーズン到来/所得税減税【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・米国の追加利上げの可能性浮上で金利は上昇、株式市場は下落へ
・米国では注目企業が決算発表へ。本格的な決算発表シーズンに突入
・岸田文雄首相が所得税減税の検討を支持。株式市場にとっては期待材料に
【キーワード解説】
所得税減税
◆米国株
◎先週は、パウエルFRB(連邦準備事会)議長が追加利上げの可能性を示したことで、米国の10年債利回りは上昇し、株式市場は下落した
◎最近では、FRB幹部がハト派的な発言をしていたため、パウエル発言は株式市場に対して、いつも以上にネガティブに捉えられたよう
◎加えて、中東の地政学リスクも株式市場のリスク要因となった
◎今週は、米国主要企業の決算発表が本格化。株式市場は、決算を手掛かりとした動きへ
◆日本株
◎足元では、米国株市場の下落や日米の長期金利上昇により、日経平均も大幅下落
◎23日のニデックの決算発表を皮切りに、日本も決算シーズンに突入する
◎岸田首相が所得減税を含む減税策の検討を指示したことは株式市場にとってはプラス要因となりそう
【キーワード解説】所得税減税
◎増税が既定路線とされていた岸田政権が、所得税減税を含めた減税策の検討を支持
◎26日に政府・与党政策懇談会を開いたうえで、具体策についての議論を始める予定
◎減税は基本的に株式市場にとってはプラス要因。内容次第では、株価上昇のきっかけに
◎一方で、物価上昇下での減税を問題視する声も挙がっている
◆注目イベント(日本時間)
10月23日(月)
・日本:決算発表(ニデック)
10月24日(火)
・米国:購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)
・米国:決算発表(ゼネラル・エレクトリック、ダウ、コカ・コーラ、スリーエム、レイセオン・テクノロジーズ、ベライゾン・コミュニケーションズ、ゼロックス・ホールディングス、ゼネラル・モーターズ、ネクステラ・エナジー、スポティファイ・テクノロジー)
・日本:決算発表(シマノ、中外製薬)
10月25日(水)
・米国:決算発表(アルファベット、マイクロソフト、スナップ、テキサス・インスツルメンツ、ビザ、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック、ボーイング)
10月26日(木)
・米国:決算発表(IBM、メタ・プラットフォームズ、ボストン・サイエンティフィック、コムキャスト、ザ・ハーシー・カンパニー、アルトリア・グループ、メルク、ノースロップ・グラマン、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、マスターカード)
・日本:決算発表(MonotaRO、武田薬品工業、富士通、ルネサスエレクトロニクス、キヤノン、カプコン)
10月27日(金)
・米国:個人消費支出(PCEデフレータ)
・米国:決算発表(アマゾン・ドットコム、チポトレ・メキシカン・グリル、インテル、シェブロン、エクソン・モービル、アッヴィ)
・日本:決算発表(日本M&Aセンターホールディングス、エムスリー、信越化学工業、小松製作所、日立製作所、オムロン、キーエンス)