【株価が動いた理由】トヨタ自動車

【株価が動いた理由】トヨタ自動車

トヨタ自動車<7203>

 

◎11/29(水)終値2,802.5円+47.5円

円高進行による業績へのマイナス寄与が嫌気されて自動車株が全般にさえない値動きとなる中、逆行高となりました

◎トヨタを含めたグループ各社が、保有するデンソー<6902>株の一部を放出すると前日に報じられたことをきっかけに、資本効率向上への期待がトヨタの株価を押し上げたようです

◎トヨタは関係維持や買収防衛といった経営戦略上の目的で、取引先の株式をこれまで多く保有してきました。これを政策保有株式といいます

◎日本特有の慣習であり、相互に株式を保有する場合は株式持ち合いといいます

◎関係強化が図られるなどのメリットがある一方、多額の資金が固定化されてしまい、設備投資などに使えないというデメリットもあります

◎今回の報道を機にトヨタの政策保有株式の整理が進み、ねん出された資金で設備投資や研究開発が行われ、資金効率が改善するとの期待が広がりつつあるようです

◎なお、トヨタグループの企業では、アイシン<7259>ジェイテクト<6473>などが既に政策保有株式を減らす方針を示しているようです

◎トヨタの株価は今年9月20日の上場来高値約2,911円から10月4日安値2,471円へ下落

◎11月20日に2,900円まで再び上昇も高値を更新できず、足もとはやや伸び悩んでいます

公開日:2023.11.29

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