富士通<6702>
◎12/13(水)終値2万1,435円-815円
◎子会社の新光電気工業<6967>株式売却をめぐるニュースで、昨日は前日比2%超の上昇となりましたが、今日は一転して同3%超の下落となりました
◎富士通は新光電気工業の発行済み株式の約5割を保有していますが、経営資源見直しを進める中で、非中核事業と位置付けた新光電気工業株を放出する意向を示していました
◎昨日は取引時間中に政府系ファンドが株式売却先の優先交渉権を得たと報じられ、売却益計上や売却資金の設備投資等への振り向けなど、資本効率化を期待した買いで、富士通の株価は上昇したようです
◎しかし、昨日の取引終了後に発表された株式売却案では富士通の恩恵は乏しいと市場から判断したと見られ、今日は富士通の株価が下落したようです
◎アナリストの中には「富士通の株主還元が上振れる余地は現時点では限定的」との見方もあるようです
◎なお、富士通はこの株式売却により、来期に税引き前ベースで約1,500億円の売却益を計上する見込みとしています
◎富士通の株価は2021年9月高値2万2,095円から2022年2月安値1万4,615円へ下落後、同年5月高値2万670円へ反発
◎今年11月までおおむね1万6,000~2万円のレンジ内で推移していましたが、レンジを上抜け、昨日は2万2,365円まで上昇していました