早期利下げ期待後退/エヌビディア決算発表/日経平均史上最高値なるか【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・早期利下げ期待が後退。米国の利下げ開始は、5月以降のFOMCの可能性
・米半導体大手のエヌビディアが決算発表へ
・日経平均株価は史上最高値を意識した展開へ
・円安が進行する為替市場。為替介入なら日本株にはネガティブ要因
【キーワード解説】
日経平均の史上最高値
◆米国株
◎注目された消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで、早期利下げ期待が後退
◎現状では、5月以降のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ開始がコンセンサス(市場予想)
◎半導体大手のエヌビディアが決算発表へ。市場の期待が大きいだけに好決算でも油断は禁物
◎今週は、FOMCメンバーによる発言の場が多く、市場の変動要因になる可能性も
◆日本株
◎日経平均株価は1989年12月以来となる3万8,915円を目指す展開へ
◎日経平均の史上最高値更新や心理的節目の4万円を突破すれば、達成感から一時的な調整も
◎外国為替市場では円安が進んでおり、要人発言や為替介入に要注意
◎為替介入などで円高推移となれば、日本株市場にとってはマイナス要因
【キーワード解説】日経平均の史上最高値
◎日経平均株価の史上最高値は、1989年12月29日の3万8,915円87銭(終値ベース)
◎当時はバブル時代の真っただ中で、不動産価格や株式市場の急騰が続いていた
◎1989年12月の東証1部のPER(株価収益率)は60倍台だったが、現在のプライム市場のPERは16倍と、当時に比べてまだ割安水準
◎最近の株式関係者の間では、3万8,915円(砂漠へ行こう)が合言葉にもなっている
◎ちなみに1989年末のNYダウは約2,753ドルで、直近約38,627ドルと約14倍上昇
◆注目イベント (日本時間)
2月19日(月)
・米国:米国市場休場(プレジデント・デー)
2月20日(火)
・米国:決算発表(ホームデポ、ウォルマート)
2月22日(木)
・米国:FOMC議事要旨(1月開催分)、購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)
・米国:決算発表(エヌビディア、モデルナ)
2月23日(金)
・日本:日本市場休場(天皇誕生日)