【キーワード解説】政策保有株

【キーワード解説】政策保有株

政策保有株

 

◎企業が投資ではなく、他社との関係構築・維持や買収防衛など経営戦略上の目的で保有している株式のことです
◎1960年代から広がり始めた日本特有の仕組みであり、その中でも、複数企業や金融機関が相互に政策保有株式を保有し合う場合は「株式持ち合い」と言います
◎諸説ありますが、戦後に旧財閥系の企業グループが結束力を高めるために広がったとされ、グループの中核である銀行や商社を中心に持ち合いの状況が加速したようです
◎高度経済成長期においては、敵対的買収の防止や経営安定化など一定の効果があったと評価されているようです
◎しかし、バブルが崩壊した1990年代以降、保有株下落に伴う損失発生をきっかけに株式持ち合い解消の動きが見られはじめました
◎これには会計ルールが時価主義へと移行した影響も大きく、業績不振の企業の株式を保有していると自社の決算に悪影響が及ぶため、政策保有株を手放す動きが加速しました
◎近年は企業のガバナンス上の問題や資本効率の悪化の観点からも問題視されるようになり、政策保有株を手放す企業が増えています

公開日:2024.4.1

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