💡この記事のポイント
✅米国株投資において、為替の変動は損益に影響する
✅「円安」や「円高」の影響をわかりやすく解説
✅為替変動と上手に付き合うポイントも
🔎登場する銘柄
✅コカ・コーラ、アップル、マクドナルド
✅米国株投資において、為替の変動は損益に影響する
✅「円安」や「円高」の影響をわかりやすく解説
✅為替変動と上手に付き合うポイントも
✅コカ・コーラ、アップル、マクドナルド
そもそも「円安・円高」とは?
【円安編】もし1ドルが160円になったら?
【円高編】もし1ドルが130円になったら?
為替変動と上手に付き合う3つのヒント
最近、ニュースでよく聞く「円安」。私たちの生活にもじわじわと影響が出ています。
この「円安」や、その逆の「円高」が、あなたの資産を大きく増やすチャンスにも、逆に減らしてしまうピンチにもなることをご存知でしたか?
特に、マイクロソフトやエヌビディアなどの「米国株」への投資では、この為替の動きが非常に重要なカギを握ります。
といっても難しく考える必要はありません。この記事では、為替の仕組みと米国株の関係を、身近な銘柄を例に解説します。
為替とは、円とドルなど異なる通貨の交換レートのことを指します。シーソーのように、どちらかの価値が上がれば、もう片方の価値が下がります。
1ドル=100円が1ドル=150円になるような動きを「円安ドル高」と言います。以前よりたくさんの円を出さないと1ドルに交換できなくなった、つまり「円の価値が安くなった」ということです。
1ドル=150円が1ドル=100円になるような動きを「円高ドル安」と言います。以前より少ない円で1ドルに交換できるようになった、つまり「円の価値が高くなった」ということです。
このシーソーの動きが、私たちの米国株資産にどう影響するのか、「1ドル=145円の時に、145,000円(=1,000ドル)で米国株を買った」と仮定してシミュレーションしていきましょう。
※シミュレーションは手数料・税金・為替コストを考慮していない単純化例です。
購入時(1ドル145円)
145,000円で、1,000ドル分のコカ・コーラ<KO>の株を買いました。
1年後(1ドル160円)
コカ・コーラの人気は安定していて、評価額は1,000ドルのままでした。
円換算にすると…
1,000ドル × 160円 = 160,000円(+15,000円)
株価は1年前と同水準なのに、資産が15,000円も増えました。この「為替差益(かわせさえき)」によって、円安は米国株投資の追い風になることがあります。
購入時(1ドル145円)
同じく145,000円で、1,000ドル分のアップル<AAPL>の株を買いました。
1年後(1ドル160円)
新しいiPhoneが世界で大ヒットし、評価額は1,100ドルに上昇しました。
円換算にすると…
1,100ドル × 160円 = 176,000円(+31,000円)
円安の追い風に加えて、株価上昇も後押しし、なんと資産は31,000円もプラスになりました。これがダブルの追い風を受けた時の米国株投資の大きな魅力のひとつです。
購入時(1ドル145円)
145,000円で1,000ドル分のマクドナルド<MCD>の株を買いました。
1年後(1ドル130円)
マクドナルドの人気は安定していて、評価額は1,000ドルのままでした。
円換算にすると…
1,000ドル × 130円 = 130,000円(-15,000円)
株価は下がっていないのに、円高になったことで資産が15,000円も減ってしまいました。この「為替差損(かわせさそん)」によって、円高は米国株投資のマイナスになることがあります。
購入時(1ドル145円)
同じく145,000円で、1,000ドル分のアップル<AAPL>の株を買いました。
1年後(1ドル130円)
新しいiPhoneが世界で大ヒットし、評価額も1,100ドルに上昇しました。
円換算にすると…
1,100ドル × 130円 = 176,000円(-2,000円)
ドルで見れば100ドルも評価額が上がっているのに、円高によって日本円に換算すると2,000円のマイナスとなってしまいます。これを知っておかないと、初心者の方は「株価が上がっているのに、なんで資産が減っているの!?」と、混乱してしまうかもしれませんね。
さらに、円高の逆風に加えて、株価下落も加われば、ダブルの逆風でマイナスが膨らむケースもあります。これが米国株投資の大きなリスクのひとつです。
ここまで読んで、「為替って怖いな…」と感じたかもしれません。でも、大丈夫。為替の特性を理解すれば、上手に付き合っていくことができます。
円高の時は、円安の時と同じ金額の日本円でもより多くのドルに交換できます。つまり、米国株を、円安の時より安く手に入れるチャンスと捉えることもできます。
また例えば、最初に買ったときよりも株価が下がって買い足す「ナンピン」で10万円分買う場合、円安の時より円高ならさらに多くの株数分買えることになります。
為替レートは日々変動します。そのたびにハラハラしていては疲れてしまいますよね。大切なのは、5年、10年という長期的な視点で企業の成長や世界経済の動向を見極めていくことです。
例えば1ドル=150円から1ドル=100円への円高が進むと、為替でのマイナスは約33%です。しかし、その間に株価が倍になるなど大きく上昇していれば為替での損失を上回る利益となる可能性があります。
米国株だけでなく、金(ゴールド)や日本株なども組み合わせることで、資産を安定させる効果が期待できます。銘柄選びが難しいと感じたら、プロが投資先を選んで世界中に分散投資してくれる投資信託もひとつの選択肢です。
また、つみたて投資などで買うタイミングを分散すれば、株価変動だけでなく為替変動についても平準化が期待できます。
為替の動きを「リスク」とだけ捉えるか、「チャンス」としても捉えるか…その視点の違いが、未来の資産を大きく変えるかもしれません。
為替の「仕組み」が理解できると、ニュースが「今の評価額にどう効く?」という視点に変わります。為替の波も、ご自身の投資方針に合わせて活用していきましょう。
記事作成日:2025年10月17日
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