💡この記事のポイント
✅PayPayが米ナスダック市場に3月上場予定
✅2023年後半から回復傾向にある米国のIPO市場の概況
✅過去の米国IPO銘柄の初値がつくまでの時間等をご紹介

✅PayPayが米ナスダック市場に3月上場予定
✅2023年後半から回復傾向にある米国のIPO市場の概況
✅過去の米国IPO銘柄の初値がつくまでの時間等をご紹介
PayPayが米ナスダック市場に上場申請
米国IPO市場の最近3年の概況
過去のIPO事例
IPO銘柄の注意事項
2026年2月13日、スマートフォン決済国内最大手のPayPayが、米国の証券取引委員会(SEC)にナスダック市場への上場申請を行ったと報じられました。2026年3月12日に上場する予定です。
PayPayは日本国内で7,200万人以上が利用する巨大な決済プラットフォームに成長しており、上場時の時価総額は2兆円(約134億ドル)とも予測されているようです。直近の国内大型IPOの上場時の時価総額は、2024年10月の東京地下鉄<9023>で約9,500億円、2024年12月のキオクシアホールディングス <285A>で約7,700億円、2025年3月のJX金属 <5016>で約7,800億円ですので、規模の大きさが分かります。
この規模感は、近年の米国の大型IPO(新規株式公開:Initial Public Offering)と比較しても遜色のない大きさです。例えば、後述するインスタカートやレディットなどの世界的企業のIPO時の時価総額が100億ドル(1兆5,500億円)未満だったことを考えると、PayPayの注目度の高さが伺えそうです。
・上場日:3/12(木)予定
・市場:ナスダック・グローバル・セレクト・マーケット
・銘柄名:PayPay株式会社米国預託株式(PayPay ADS)
・ティッカー:PAYP
・仮条件:1ADSあたり17.00米ドル〜20.00米ドル
2022年から2023年前半にかけて、米国のIPO市場は金利上昇などの影響もあり、少し低迷気味の時期が続いていました。しかし、2023年9月にイギリスの半導体設計大手であるアーム・ホールディングス ADR<ARM>が大型上場を果たしたことをきっかけに、市場は徐々に活気を取り戻してきました。
その後、2024年から2025年にかけては、AI(人工知能)関連企業やソーシャルメディア、フィンテック、SaaS(クラウドサービス)企業などの大型IPOが相次ぎました。投資家の資金が再びIPO市場へと流れ込んでおり、成長期待の高い企業への関心が非常に高まっている状態と言えそうです。
IPOでは、上場日の市場オープン時間からすぐに取引が始まるとは限りません。売り買いの注文のバランスを調整するため、初値(その日最初につく株価)が決まるまでに数時間かかることがよくあります。
ここ数年の代表的なIPO事例について、寄り付き時間、公募価格→初値、初値時時価総額を確認してみましょう。
デザイン向けのコラボレーションツールを提供する企業です。
初値成立時間:市場取引開始から約4時間半後
公募価格→初値:33ドル→85ドル
初値時時価総額:約500億ドル (約7兆7,500億円)
米ドルに連動するステーブルコイン(価格が安定するよう設計された法定通貨などに連動する暗号資産)「USDC」を発行する企業です。
初値成立時間:市場取引開始から約2時間半後
公募価格→初値:31ドル→69.5ドル
初値時時価総額:約180億ドル(約2兆7,900億円)
米国の大手ソーシャル掲示板サイトを運営しています。
初値成立時間:市場取引開始から約3時間半後
公募価格→初値:34ドル→47ドル
初値時時価総額:約89億ドル(約1兆3,800億円)
ソフトバンクグループ傘下の半導体設計企業です。
初値成立時間:市場取引開始から約2時間半後
公募価格→初値:51ドル→56.1ドル
初値時時価総額:約600億ドル(約9兆3,000億円)
食料品の買い物代行サービスを手がける企業です。
初値成立時間:市場取引開始から約3時間半後
公募価格→初値:30ドル→42ドル
初値時時価総額:約140億ドル(約2兆1,700億円)
マーケティング自動化プラットフォームを提供する企業です。
初値成立時間:市場取引開始から約3時間半後
公募価格→初値:30ドル→36.75ドル
初値時時価総額:約110億ドル(約1兆7,000億円)
※初値時時価総額は、各社の条件を揃えるために、公募価格での希薄化後時価総額を基準に算出しています。
米国市場に新規上場するIPO銘柄を取引する際には、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
新規上場では初値がつくまでに数時間ほど待つことがあります。上場日の市場が開いてすぐに取引できない場合がある点を知っておくと安心です。
上場直後の銘柄は市場の注目度が非常に高いため、株価が1日のうちに大きく上下に動く場合があります。大きなリターンを期待できる反面、下落するリスクも高くなるため、十分ご注意ください。上場から数日間は乱高下する場合があります。
話題のIPO銘柄は、これからの成長が期待される企業にいち早く投資できる魅力的な機会です。しかし一方で、上場後は株価が低迷するケースもあります。ご自身の投資スタイルに合わせて、情報をしっかり確認しながら検討しましょう。
記事作成日:2026年3月6日