【注目ファンドを深掘り】 スマート・ファイブ(1年決算型)

【注目ファンドを深掘り】 スマート・ファイブ(1年決算型)

目次

ファンド概要

月次レポートから

安定志向の資産形成/運用を目指したい方に

皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。「注目ファンドを深掘り」このシリーズでは、当社取扱投資信託の中から1本をピックアップしてご紹介していきます。投信選びの参考にしていただければ幸いです。

 

ファンド概要

 

一般的なバランスファンドは…

スマート・ファイブ(1年決算型)は、複数資産均等型や、市場見通しに応じて資産配分を決める一般的なバランスファンドと異なる、比較的新しいタイプのバランスファンドです。

例えば、国内外の株式と債券の4資産に均等に投資するバランスファンドの場合、投資金額は均等ですが、価格変動リスクは株式の方が高く、ファンドのパフォーマンスは株式の動向次第で大きく変わります

均等にバランス良く分散投資しているはずなのに、投資成果への影響度は圧倒的に内外の株式に偏り、国内債券の影響は微々たるものとなります。特に市場の急変時には株式の影響がより高くなってしまいます。

これでは長期的に安定した資産運用を目指したい方にとって「バランスファンドで分散投資を」という目的に沿わないかもしれません。

 

スマート・ファイブは

 

これに対しスマート・ファイブは、各資産のファンドの基準価額への影響度合いが、5資産の間で概ね均等になるような資産配分戦略(スマート・ファイブ戦略)を用いて、基準価額が、特定の資産から受ける影響を抑えることを目指しています。

つまり、一般的なバランスファンドのように資金の配分を均等にするのではなく、リスクの配分(投資成果への影響度)を均等にすることで、様々な金融経済の局面(好景気不景気など)でも安定的なリターンを得ようとしています。

このようにリスク配分を均等にすると、ファンドへの影響が各資産で同等になり、各資産の変動が相殺され、ファンド全体のリスクが小さくなることが期待されます。これは分散投資の目的に合った手法として、年金運用などでも利用されている「リスク・パリティ」と呼ばれ、広く知られているものをベースにしています。

 

月次レポートから

マンスリーレポートから抜粋

 
はじめにファンドの特長や各資産の説明が分かりやすくまとめられていますので、とても理解しやすいと思います。マンスリーレポートでもこういう解説があるのは嬉しいですね。

 

資産構成比率

日本国債:35.2%、金:21.8%、高金利海外債券:20.0%、グローバル高配当株式12.4%、グローバルREIT:9.2%、その他:1.5% 

 

通貨別構成比率上位10通貨

 

グローバル高配当株式組入上位10銘柄

 

騰落率(税引前分配金再投資)

 

資産構成比率の推移

 

安定志向の資産形成/運用を目指したい方に

このファンドのコンセプトはリターンの最大化ではありません。将来の予測ではなく状況変化に対応して資産配分を調整し、基準価額の変動を抑えながらも、安定的な収益の獲得をめざしています。

どのような戦略もあらゆる局面で完璧なものはありません。このスマート・ファイブ戦略も常に理想通りの結果とはならないかもしれません。それでも魅力的なコンセプトのバランスファンドと言えるのではないでしょうか。

投資信託ではリターンの大きな株式ファンドにスポットライトが当たりがちですが、必ずしもすべての人にそういったファンドが適しているわけではありません。年に数%~10%程度でいいので、あまりリスクを取り過ぎず安定的に資産運用したい、という方も大勢いるはずです。

そういう安定志向の方まで「過去のパフォーマンスが優れている株式ファンドを買っておけば良い」というのは、私は違うと思います。

投資信託には様々な種類がありますので、ぜひご自身に適したファンドを見つけて選ぶようにしましょう。

 

 
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください

記事作成日:2024年6月14日

公開日:2024.6.25

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