投資信託2024年の上昇率トップ10!来年の注目5ファンドは?

投資信託2024年の上昇率トップ10!来年の注目5ファンドは?

目次

オルカン、S&P500はランク外?上昇率トップ10!

金ファンドも好成績、国内中小型株は出遅れ

インド株やバランスファンドも注目

グローバル・フィンテック株式ファンド 愛称:グローバル・フィンテック株式ファンド(1年決算型)

三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド

イーストスプリング・インド株式オープン

新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

💡この記事のポイント

✅オルカン、S&P500はランク外?上昇率トップ10!

✅上位はハイテク株ファンドが並ぶ

✅金(ゴールド)、インド、バランス型、中小型株などに注目

✅来年の注目5ファンドもご紹介


 

 

オルカン、S&P500はランク外?上昇率トップ10!

プロのファンドマネージャーがあなたに代わって運用してくれたり、株価指数等に連動するインデックスファンドなど、投資信託(ファンド)は、投資初心者にとっては心強い金融商品です。投資家から集めた資金をさまざまな国や銘柄に分散して投資するため、リスクを抑えた分散投資の効果も期待できます。

 

NISA(少額投資非課税制度)でも投資信託は根強い人気で、多くの投資家が購入しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、直近で純資産残高が6兆円超で国内トップとなっています。

 

そんな投資信託ですが、ファンドによって運用成績はまちまちです。下の表は、PayPay証券が取り扱っている投資信託の2024年の上昇率ランキング(1月4日~12月20日)です。

 

順位

銘柄

騰落率

1位

iFreeNEXT FANG+インデックス

72.23%

2位

グローバル・フィンテック株式ファンド

62.83%

3位

グローバル・フィンテック株式ファンド(年2回決算型)

62.04%

4位

デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド

56.06%

5位

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)

49.26%

6位

次世代通信関連世界株式戦略ファンド

49.10%

7位

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

48.09%

8位

ニッセイAI関連株式ファンド(為替ヘッジなし)

45.54%

9位

グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)

44.81%

10位

フィデリティ・米国優良株・ファンド

43.13%

※QUICKより作成(2024年12月20日時点)

 

なんと!大人気のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はランク外でした。それでも決して成績は悪いわけではありません。

 

・13位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 38.83%

・27位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 31.24%

 

2024年は、NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500といった米国の主要株価指数の史上最高値更新が続きました。個別銘柄では、半導体大手のエヌビディア<NVDA>を筆頭にテクノロジー株の上昇が目立ちました。また、トランプ政権の復活を期待して、暗号資産(仮想通貨)関連やイーロン・マスク氏が率いるテスラ<TSLA>も12月に急上昇しています。ブロードコム<AVGO>が時価総額1兆ドルを超え、「マグニフィセント・セブン」に並ぶ存在感となってきました。

 

2024年のランキング上位のファンドは、好調だった米国のテクノロジー関連に投資するものが並んでいます。2025年以降も同様のパフォーマンスが期待できるかはわかりませんが、1月からは「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ政権がスタートすることで、ますます米国企業への注目度は高まりそうです。

 

金ファンドも好成績、国内中小型株は出遅れ

そのほか、

 

・15位 三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド 36.76%

 

人気の同ファンドは、国内金(ゴールド)価格の値動きに連動する投資信託です。インフレに強いとされる金ですが、2024年は中東や東欧の地政学リスクが高まり、リスク回避先として選好され金価格が上昇、高パフォーマンスをたたき出しました。

 

一方、日本株に投資するファンドでは、

 

・34位 ノムラ・ジャパン・オープン 27.54%

 

が最も上位の成績でした。

2024年は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった株価指数はまずまずの値動きだったものの、中小型株が上場する東証グロース市場指数は厳しい値動きとなりました。

 

ただ、見方を変えれば、「中小型株の出遅れ」と捉えることもできそうです。大型株に比べて、中小型株はダイナックな値動きが魅力です。今後、投資家の資金が中小型の出遅れ株に向かえば、2025年は大きなパフォーマンスが期待できるかもしれません。

 

インド株やバランスファンドも注目

また、成長著しいインド経済に集中投資するファンドもあります。インドの主要株価指数のインドSENSEXは、9月に史上最高値を更新した後、現在はやや調整しています。

 

インド株ファンドでは、

 

・36位 イーストスプリング・インド消費関連ファンド 26.86%

 

が最も上位の成績でした。

インド経済の成長は継続しており、IMF(国際通貨基金)の2025年の実質GDP(国内総生産)成長予測では、6.5%と主要先進国・新興国の中でトップ。2050年には米国を抜いて、世界2位の経済大国になると予想されています。長い目で見れば、今回の調整が絶好の仕込み場になるかもしれません。

 

もちろん、2025年の世界経済の動向や金融マーケットの動きは簡単には予想できません。足元の世界経済が好調でも、前述したように地政学リスクは高まっていますし、世界的な自然災害も後を絶ちません。そんな不透明な相場には、複数の資産や地域に分散して投資するバランス型の投資信託も注目できそうです。

 

バランス型では、

 

・44位 eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー) 22.8%

 

が最も上位の成績でした。

バランス型は安定的な債券なども含まれているため、一般的に絶対的なパフォーマンスでは株式型には及びません。

しかし、株式型がマイナスになるようなマーケット環境が悪いときでも、ある程度の成績が期待できるため、長い目で見ると利用しやすいファンドと言えそうです。

 

ここからは、2025年の注目ファンドを見てみましょう。

 

グローバル・フィンテック株式ファンド 愛称:グローバル・フィンテック株式ファンド(1年決算型)

グローバル・フィンテック株式ファンド 愛称:グローバル・フィンテック株式ファンド(1年決算型)

2024年の上昇率ランキング2位のファンドです。ビットコインなど暗号資産関連銘柄などフィンテック銘柄を組み入れています。トランプ次期大統領が「米国をビットコイン超大国に」と掲げていることもあり、暗号資産関連は2025年も注目のテーマとなりそうです。3位には、グローバル・フィンテック株式ファンド(年2回決算型)もランクインしています。

 

三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド

三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド

世界的なインフレや地政学リスクを背景に、2024年の金価格は大きく上昇しました。純金上場信託に投資する同ファンドの基準価額も上昇し、今年は約37%の上昇となっています。資産の一部を金に振り分ける投資家も増えており、注目度の高いファンドです。

 

イーストスプリング・インド株式オープン

イーストスプリング・インド株式オープン

直近では、大手ITサービス株などを買い増し、鉄鋼メーカー株などを全売却するなど、相対的な株価の割安度の変化に敏感に対応。実績のあるイーストスプリング・インベストメンツグループの運用力を活用して、中長期的な資産の成長を目指した運用を行っています。

 

新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

日経平均株価に比べ、中小型株中心の東証グロース市場指数は底値模索状態が続いています。銘柄の中には、業績が良好にもかかわらず割安に放置されている銘柄も多く、今後の上昇余地は大型株に比べて大きそうです。

中小型株は銘柄を探すことも分析することも難しいですし、個別株投資のリスクも高いのでこういうファンドで分散投資するのに適していると言えるでしょう。

 

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

「eMAXIS」の名を冠したPayPay証券専用ファンドで、「おまかせ運用」にも採用しています。

オルカン」と呼ばれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界の株式に投資するファンドですが、このファンドは全世界の株式、債券、不動産(REIT)などに投資するオール・カントリーのバランスファンドです。

大きな損はしたくないけど将来的な資産形成はしていきたい人に適した「ミドルリスク・ミドルリターン」のファンドと言えるでしょう。

 

※詳細な商品性は目論見書をご覧ください

記事作成日:2024年12月23日

公開日:2024.12.26

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