進化する「AI検索」関連の米国株6選

💡この記事のポイント

✅AIの発展で検索エンジンも進化

✅大手からスタートアップまでAI検索エンジンに参入

✅AI検索関連の米国株6選をご紹介

🔎登場する主な銘柄

アルファベットメタマイクロソフトアマゾンアドビトレード・デスク


目次

大手企業やスタートアップ企業がAI検索エンジンに参入

アルファベット<GOOGL>

メタ・プラットフォームズ<META>

マイクロソフト<MSFT>

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

アドビ<ADBE>

トレード・デスク<TTD>

進化する「AI検索」関連の米国株6選

大手企業やスタートアップ企業がAI検索エンジンに参入

AI(人工知能)は着実に人々の生活の中に根付きはじめています。長らく変化の少なかったインターネットの検索においても、AIの登場で大きく変わりつつあります。AI検索エンジンの登場で、従来型の検索とは違った進化が期待できそうです。


AI検索エンジンの市場も、「ChatGPT」の登場以降、競争が激化しています。大手ハイテク企業はもちろん、現在ではスタートアップ企業やベンチャー企業が多く参入し、混戦状態となっています。


従来型の検索は、グーグルやマイクロソフト<MSFT>など一部の勝者が生き残りましたが、AI検索は群雄割拠でこれからどうなっていくか、まだ未知数です。だからこそ、ビジネスにおいても大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。


そこで今回は、AI検索エンジンに関連する企業をピックアップしました。


アルファベット<GOOGL>

検索エンジンのGoogleのほか、Android OSやウェブブラウザーなどを手がけています。


4月に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比12%増の902億ドル、営業利益は20.2%増の306億ドルと増収増益でした。


5月21日、年次開発者カンファレンス「Google I/O 2025」で、生成AIを活用した新たな検索機能「AI Mode」の米国での一般提供開始を発表しています。


株価は、2月4日上場来高値207.05ドルから4月7日年初来安値140.53ドルまで調整局面が続きました。その後は上昇傾向となり、5月22日高値176.77ドルまで反発しました。直近は170ドル前後で推移しています。



メタ・プラットフォームズ<META>

SNSの「Facebook」や「Instagram」などの運営のほか、VR(仮想現実)やMR(複合現実)、AR(拡張現実)関連製品の研究・開発も手がけています。


2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比16.1%増の423億ドル、営業利益は27%増の175億ドルと増収増益でした。


4月29日には、よりパーソナルなAIを構築するための第一歩として、「Meta AI」アプリをリリース。このアプリには、テキストと音声でのチャットや、リアルタイムのWeb検索、画像の生成・編集といった多彩な機能が搭載されています。


また、AIを活用した広告作成の完全自動化を目指していることなど、多角的なAIの活用も好評価を集めています。


株価は2月14日につけた上場来高値740.91ドルから4月21日年初来安値479.8ドルまで下落。その後は反発し、6月5日高値694.38ドルまで上昇しています。


マイクロソフト<MSFT>

ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。


4月に発表した2025年1-3月度第3四半期決算は、売上高が前年同期比13.3%増の700億ドル、営業利益は16%増の320億ドルと増収増益でした。


マイクロソフトはチャットGPTを手がけるオープンAIへの出資から、生成AIの「Copilot」、AI検索の「Bing」など幅広いAIサービスを展開しています。5月19日にはAIエージェントがユーザーや組織に代わって意思決定を行い、タスクを実行するオープンなエージェント型Webの開発状況を公開しています。


株価は2024年7月当時の上場来高値468.35ドルから今年4月7日年初来安値344.79ドルまで下落。その後6月5日高値469.65ドルまで上昇し、上場来高値を更新しました。


アマゾン・ドット・コム<AMZN>

インターネットでの小売販売のほか、電子書籍リーダーやタブレット端末などの電子デバイスの製造、販売も手がけています。


5月に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比8.6%増の1,556億ドル、営業利益は20.2%増の184億ドルと増収増益でした。


アマゾン内での購入をサポートする生成AIアシスタント「Amazon Rufus」や、マーケットプレイスの販売事業者を支援する生成AIアシスタント「Project Amelia」、入手可能な関連商品の再入荷やセールなどの情報を通知する「Amazon Interests」など幅広いAIサービスを提供しています。


AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)でも、多種多様な生成AI機能を提供しています。4月28日には、メタ・プラットフォームズ最新AIモデルがAWSで利用できるようになったことを発表しています。


株価は2月4日に上場来高値242.52ドルをつけたものの、4月7日には全体相場の急落に巻き込まれて年初来安値161.38ドルまで売り込まれました。6月上旬現在では、200ドル台で推移しています。


アドビ<ADBE>

クラウドべースのサブスクリプション型ソフトウェア「Adobe Creative Cloud」などの開発・サポートを手がけています。


2024年12月-2025年2月期決算は、売上高が前年同期比10.3%増の57.1億ドル、営業利益は2.4倍の21.6億ドルと大幅増益でした。


Adobe Firefly」はクリエイティブAIとして画像、ビデオ、オーディオ、ベクターグラフィックが作成できます。作成したい内容を文章などで指示すると自動的にコンテンツを作成してくれます。


Acrobat AIアシスタント」は契約書の複雑な文言を分解し、ワンクリックでドキュメントを要約し、質問をしてすぐに答えを得ることができるなど、文書の生産性を向上します。


株価は2024年1月高値638.25ドルから今年4月7日年初来安値332.01ドルまで下落。その後は緩やかなリバウンドが続き、6月上旬現在では415ドル前後で推移しています。


トレード・デスク<TTD>

クラウドベース型のデジタル広告プラットフォームを展開。広告代理店や広告主向けに、さまざまなデジタルツールから配信できる広告サービスを提供しています。


2025年1-3月期決算では、売上高が前年同期比25.4%増の6億ドル、営業利益は90%増の5,400万ドルと増収増益でした。


トレードデスクは古くから広告出稿にAIを活用するサービスを展開しており、広告を最適化するAIツール「Koa」などを提供しています。AI検索時代の広告出稿にマッチしたサービスが今後とも期待できそうです。


株価は2024年12月上場来高値141.53ドルから今年4月7日年初来安値42.96ドルまで下落。その後5月13日高値80.55ドルまで反発し、6月上旬現在は70ドル前後で推移しています。



記事作成日:2025年6月6日


金融商品取引法に基づく表示事項

●本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等:PayPay証券株式会社 https://www.paypay-sec.co.jp
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2883号
加入協会:日本証券業協会
指定紛争解決機関:特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
●リスク・手数料相当額等について
証券取引は、株価(価格)の変動等、為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化や、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために元本損失が生じることがあります。
お取引にあたっては、「契約締結前交付書面」等を必ずご覧いただき、
「リスク・手数料相当額等(https://www.paypay-sec.co.jp/service/cost/cost.html)」について内容を十分ご理解のうえ、ご自身の判断と責任によりお取引ください。

免責事項等
●本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とし、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断で行ってください。
●本資料は、信頼できると考えられる情報源に基づいて作成されたものですが、基にした情報や見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本資料に記載された内容は、資料作成日におけるものであり、予告なく変更する場合があります。
●本資料に基づき行った投資の結果、何らかの損害が発生した場合でも、理由の如何を問わず、PayPay証券株式会社は一切の責任を負いません。
●電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、無断で本資料の一部または全部の複製、転載、転送等は行わないでください。