💡この記事のポイント
✅日米の金融政策は逆方向→金利差縮小→円高進行の可能性
✅輸入販売、食品、エネルギー、航空会社などに追い風
✅円高で恩恵を受ける日本株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅ニトリホールディングス、神戸物産、FOOD&LIFE COMPANIES
✅日米の金融政策は逆方向→金利差縮小→円高進行の可能性
✅輸入販売、食品、エネルギー、航空会社などに追い風
✅円高で恩恵を受ける日本株をご紹介
✅ニトリホールディングス、神戸物産、FOOD&LIFE COMPANIES
日米真逆の金融政策で円高進行?
ニトリホールディングス<9843>
神戸物産<3038>
FOOD&LIFE COMPANIES<3563>
関西電力<9503>
日本航空<9201>
三井住友フィナンシャルグループ<8316>
その他の関連銘柄
米国では、2025年9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が強まっています。一方、日本では、経済・物価情勢の改善に応じて追加の利上げが実施される可能性が高まっています。つまり、日米の金融政策は真逆の方向に向かっているわけです。
米国が利下げ、日本が利上げとなれば、日米の金利差が縮小することから教科書的には為替は円高ドル安に推移することが予想されます。自動車や精密機器など、輸出企業にとっては円高は企業業績を蝕むことになるため、株価にはネガティブ材料です。
一方、円高が追い風となる業種も存在します。例えば、海外で製品を生産し国内で販売する輸入販売会社。また、食品会社は円高によって原材料価格が下がるため、その分、利益が押し上げられることになります。
今回は、過去にも円高時に株価が動意づいた「円高メリット銘柄」をご紹介します。
国内外約1,000店舗で展開する家具・インテリア専門店の大手企業です。取扱商品の約9割がプライベートブランド(PB)商品で、それらはインドネシアやベトナムなどを中心とする自社および協力工場から調達しています。海外生産比率が高く、株式市場では円高メリットの代表銘柄と位置付けられています。
2026年3月期今期は、売上高で前期比6.4%増、営業利益で同15.4%増を見込んでいます。なお、10月1日付で1対5の株式分割を行う予定。
株価は1月17日年初来高値19,255円から8月5日年初来安値12,085円へ下落。9月17日には14,700円程度まで回復してきました。
「大容量、低価格」でおなじみの「業務スーパー」をフランチャイズ展開。7月31日現在、全国で1,112店舗を展開しています。輸入食材を数多く扱っていることもあり、円高は仕入れコストの低減につながることから業績の底上げ効果が見込まれます。
2025年10月期今期は、売上高で前期比3.4%増、経常利益で同19.7%増を見込んでいますが、中間期決算での経常利益の進捗率は55%に達していることから、業績の上方修正も期待できそうです。
株価は、2月20日年初来安値3,170円から5月26日年初来高値4,922円へ上昇。直近は4,400円前後で推移しています。
回転ずしの「スシロー」などを全国展開。回転ずしで国内トップ。グループ店舗数は、国内外合計で1,180店舗(6月30日現在)。水産物の仕入れはほぼ海外からのもので、円高によって仕入れコストが低下するメリットがあります。
足元の業績は絶好調で、2025年9月期今期は売上高で前期比16.6%増、営業利益で同49.7%増を見込んでいます。株価は5月以降、上場来高値の更新が続いており、マーケットの注目度が高い銘柄です。
株価は、1月17日年初来安値3,022円から8月19日上場来高値8,883円へ上昇。その後は上昇一服となり、直近は7,500円前後まで下落しています。
電力大手。東京電力に次いで業界2位の位置づけ。円高によって、原油や液化天然ガスなどエネルギーの調達コストが低下すことで円高メリットが見込めます。
2025年度の想定為替レートは1ドル=150円程度ですので、これを下回るような円高推移となれば、業績の底上げに繋がりそうです。2026年3月期今期は減収減益を見込んでいます。
株価は、4月7日年初来安値1,513.5円から9月11日年初来高値2,345円へ上昇。その後は上昇一服となり、直近は2,200円前後で推移しています。
航空大手。国内、国際線でANAホールディングスに次いで2位。為替の円高推移は、航空燃料費の低下によるコスト削減につながることに加え、日本人による海外旅行客の増加が見込めます。
2026年3月期今期は、売上高で前期比7.2%増、純利益で同7.4%増を見込んでいます。連続増配により、予想配当利回りはANAホールディングス<9202>を上回る2.94%となっています(9月16日時点)。
株価は、4月7日年初来安値2,205円から9月9日年初来高値3,257円へ上昇。その後は3,150円前後で推移しています。
三井住友銀行を傘下に持つメガバンクグループ。証券事業やカード事業などを多角的に展開しています。直接的な円高メリットというよりは、円高要因となる日銀の利上げによる貸出金利の拡大などのメリットを受けることになりそうです。
2026年3月期今期の純利益は、前期比10.4%増の過去最高益を見込んでいます。PER(株価収益率)は約12倍、PBR(株価純資産倍率)は約1倍、予想配当利回りは3.34%と割安感が顕著です(9月16日時点)。
株価は、4月7日年初来安値2,560.5円から8月15日年初来高値4,268円へ上昇。直近はおよそ4,000~4,100円前後で推移しています。
王子ホールディングス
しまむら
ワークマン
エービーシー・マート
東京電力ホールディングス
中部電力
九州電力
北海道電力
東京瓦斯
大阪瓦斯
ニッスイ
カルビー
アサヒグループホールディングス
キリンホールディングス
サントリー食品インターナショナル
ニチレイ
東洋水産
ゼンショーホールディングス
エイチ・アイ・エス
ANAホールディングス
※予想配当利回りは2025年9月16日時点(出所:QUICK)
※予想配当利回りは予想配当より算出しており、確定しているものではありません
記事作成日:2025年9月17日
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