AIはバブルなのか?関連米国株8選

💡この記事のポイント

✅オープンAIのCEOはAIバブルに懸念

✅AIを導入する企業は増加中

✅市場で注目度の高いAI関連の米国株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

エヌビディアアルファベットアップルインテルオラクル


目次

エヌビディアは2023年から15倍高

AI関連はバブルなのか?

エヌビディア<NVDA>

マイクロソフト<MSFT>

アルファベット<GOOGL>

アップル<AAPL>

インテル<INTC>

ブロードコム<AVGO>

オラクル<ORCL>

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

AIはバブルなのか?関連米国株8選

エヌビディアは2023年から15倍高

2025年、市場では「AI(人工知能)はバブルで崩壊も近い」という声が多く聞かれるようになりました。AIバブル崩壊という予測の一端は、2025年10月に、生成AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が、AI分野への投資について「バブル的だと感じる側面も多い」と述べたことにあります。


また、“バブル”が懸念される背景には、AI関連銘柄の急ピッチな株価上昇があります。代表的な銘柄であるエヌビディア<NVDA>の株価は、2025年には、4月7日年初来安値86.62ドルから10月29日年初来高値212.19ドルまで約2.4倍も上昇しました。同社の株価はAIブームがはじまる2023年初には14ドル台だったことから、実に約15倍も値上がりしたことになります。


加えて、MIT(マサチューセッツ工科大学)の「NANDA(Networked AI Agents in Decentralized Architecture)」プロジェクトが公開した「State of AI in Business 2025」で「生成AIに投資する95%の組織がリターンを得られていない」と分析したことも市場に衝撃を与えました。こうした発言や分析により、AIに対する過剰投資が指摘されるようになり、AIバブルの崩壊が取り沙汰されるようになったのです。さらに、エヌビディアが主役を担い、需給がタイトだったAI向け半導体が、他メーカーからの参入などもあり、緩和されてきたこともバブル崩壊の兆しと受け止められました。


AI関連はバブルなのか?

では、AI関連は今後どうなるのでしょうか? 


AIに対する需要は継続すると考えられますが、株価の急上昇という点では、大きく調整する可能性があることには注意が必要です。しかし、ひとつ言える確かなことは、企業などのAI利用は急激に増加を続けており、導入が進んでいます。AIがもたらす生産性や労働の効率化、新たな技術や製品開発への期待と成果は大きく、今後も企業などのAI活用が続くことが予想されます。


そうした社会への浸透を考えれば、株価の調整はあるにせよ関連企業への恩恵もしばらく続くと考えられます。そういう意味では現実が伴わないバブルではなく、これからはAIに関するコストや成果次第で、企業によって株価も評価されていくことが考えられそうです。


そこで今回は、市場での注目度が高いAI関連の米国株をご紹介します。


エヌビディア<NVDA>

AIに欠かせないGPU(画像処理半導体)の開発・製造などを手がけています。

1月5日には、AIによる自動車の運転支援システムを米国で導入する方針を打ち出しました。メルセデス・ベンツと共同で開発したDRIVE AVソフトウェアを搭載した新型メルセデス・ベンツCLAが市場に投入される予定です。


株価は昨年10月29日に年初来高値212.19ドルまで上昇。その後は、上昇一服となり、直近では180ドル台で推移していますが、底堅い動きを続けています。



マイクロソフト<MSFT>

ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。

1月5日には、独自動車部品大手のボッシュと協業し、AI統合プラットフォーム「Microsoft Foundry」を活用したAI搭載コクピット構想(音声でMicrosoft Teamsにアクセスできるモバイルオフィス化など)を紹介しました。


株価は昨年7月31日に上場来高値555.45ドルまで上昇。その後は調整局面に入り、直近では460ドル割れまで下落し、下値模索が続いています。



アルファベット<GOOGL>

検索サービス(Google)のほか、Android OSやウェブブラウザなどを手がけています。

2025年12月22日には、再生可能エネルギーとデータセンターの電力インフラを手がけるインターセクト・パワー社の買収を発表。この買収により、より多くのデータセンターおよび発電能力がより速く稼働できるようになり、エネルギー開発とイノベーションの加速が促進されるとしています。


株価は昨年4月7日年初来安値140.53ドルから上昇が続いており、今年1月13日には上場来高値340.49ドルまで上昇し好調さを保っています。


アップル<AAPL>

iPhoneをはじめとするモバイル通信機器やパソコンの販売・製造を手がけています。

1月12日には、グーグルとの提携を発表。音声アシスタント「Siri(シリ)」の改良に向けて、グーグルのAI「Gemini(ジェミニ)」を採用するとのことです。


株価は昨年12月3日に上場来高値288.62ドルをつけ、その後は調整局面に入っています。直近では、260ドル前後で推移しています。この近辺から反転するかが注目されています。

 

 

インテル<INTC>

世界有数の半導体メーカー。主にパソコンやサーバー向けのCPU(中央演算処理装置)を手がけています。

昨年は、エヌビディアが同社に50億ドルの出資を発表。今年に入っては、インテルのリップブー・タンCEOがトランプ大統領と面会、米国での半導体生産を後押しする姿勢を確認したとの報道がありました。


株価は昨年12月後半から上昇し、今年1月15日には昨年来高値となる50.39ドルを記録し回復基調が続いています。

 

 

ブロードコム<AVGO>

半導体デバイスとインフラストラクチャ・ソフトウェアの設計、開発、販売を手がけています。

2025年11月期前期決算は、売上高が前期比23.9%増、営業利益は89.3%増と増収増益となりました。配当を前期から0.24ドル多い2.36ドルに増配しています。


株価は昨年12月10日の上場来高値414.61ドルから12月17日安値321.42ドルへ下落。その後はもみ合いが続き、直近は340ドル台で推移しています。12月の安値は下回らない底堅い動きが続いているだけに、反転上昇のきっかけが欲しいところです。



オラクル<ORCL>

ソフトウェア、ハードウェアの開発・販売のほか、クラウドサービスも手がけています。

2025年9-11月期決算は、売上高が前年同期比14.2%増、営業利益は12.1%増と増収増益となりました。ただ、AIデータセンター関連などへの設備投資が増加している一方で、これが売上高に結び付くまでに時間を要しているとの見方が台頭しました。また、AIインフラ構築に伴う巨額の負債への懸念が株価の重石となっています。


株価は昨年9月10日の上場来高値345.72ドルから調整局面入りし12月17日安値177.07ドルまで下落。その後はもみ合いが続き、直近では190ドル前後で推移しています。懸念が払拭された際の上値余地は大きそうですが、今のところ反転のきっかけがつかめない状況が続いているようです。


アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

パソコンやゲーム機、データセンターで使われるCPUやGPUなどを開発する半導体メーカーです。

1月5日には、ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES」で、新たなAIデータセンター向け半導体を発表しています。


株価は昨年10月29日の上場来高値267.08ドルから11月25日安値194.28ドルへ下落。その後はもみ合いが続いていますが、今年1月15日高値238.35ドルまで上昇し、戻り高値を更新したことで好転の兆しが見えはじめているようです。



記事作成日:2026年1月16日