💡この記事のポイント
✅「SaaSの死」の懸念で軟調だったソフトウェア株
✅AIの進化による脅威と見直されるソフトウェアの役割
✅ソフトウェア関連の米国株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅マイクロソフト、オラクル、セールスフォース、パランティア

✅「SaaSの死」の懸念で軟調だったソフトウェア株
✅AIの進化による脅威と見直されるソフトウェアの役割
✅ソフトウェア関連の米国株をご紹介
✅マイクロソフト、オラクル、セールスフォース、パランティア
「SaaSの死」の懸念で軟調だったソフトウェア関連株
AIの危険性への警戒も
マイクロソフト<MSFT>
オラクル<ORCL>
セールスフォース<CRM>
サービスナウ<NOW>
パランティア・テクノロジーズ<PLTR>
アドビ<ADBE>
アクセンチュア<ACN>
米国のソフトウェア関連株には、米国・イラン戦争の影響だけではなく、「SaaS(Software as a Service:ネット上でソフトウェアを利用できるサービス)の死」と呼ばれる経営環境の悪化懸念が重くのしかかり、株価は総じて軟調な展開が続いていました。
この「SaaSの死」は、新興企業のアンソロピックによる資料作成やデータ分析などのパソコン作業をAIで自動化する新技術「Cowork(コワーク)」をきっかけに始まったもので、業務管理ソフトがAIに取って代わられる懸念「AI脅威論」を指すものです。
一方で、最近ではAIに依存することの危険性が盛んに指摘されています。特に、アンソロピックが4月7日に発表した新型AI「Claude Mythos Preview(クロード・ミトス・プレビュー)」は、防御が強固なシステムに対してすら、AIが人間の専門家を遥かに凌駕する能力で自律的に弱点を発見します。このAIが悪用されれば、AIによるサイバー攻撃の危険性が高まる可能性があると指摘されています。
4月24日には片山さつき財務相が記者会見で、「まさにこれは今そこにある危機である」と述べ、AIによるサイバー攻撃に対する危機感を露わにしています。現状を重く見た政府は、同日に日銀やメガバンクなど金融関係者による「AI脅威に対する金融分野のサイバーセキュリティ対策強化に関する官民連絡会議」を緊急開催しました。
AIの進化は、従来型の業務ソフトにとって脅威と見られる一方で、企業がAIを安全に活用するための管理・監視・セキュリティ機能の重要性も高まっています。また、SaaSもAIとの連携を高めて進化し生き残りを模索していますし、すでに多くの業務や企業と密接に関わっているSaaSをAIに置き換えるのは簡単ではないという見方もあるようです。
こうした状況変化の中で、投資家の注目を集めるソフトウェア関連株をご紹介します。
ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。
4月14日にはワイオミング州シャイアンにデータセンターを開発するために新たに土地を購入したことを発表しています。また、4月21日には中堅企業向けに会計・税務・アドバイザリーなどのプロフェッショナルサービスを提供するCBIZとのAI分野でのパートナーシップ拡大を発表しています。
株価は2025年7月上場来高値555.45ドルから今年3月30日年初来安値356.28ドルまで下落しました。その後は400ドル台を回復するなど戻り歩調となっていますが、上値が重い状況が続いています。
ソフトウェア、ハードウェアの開発・販売のほか、クラウドサービスも手がけています。
4月16日にはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)との接続を強化し、マルチクラウドネットワーキングを拡大すると発表しています。さらに、5月1日には米国国防総省の機密ネットワーク上に高度なAI機能を展開する契約を発表しています。
株価は2025年9月上場来高値345.72ドルをピークに下落トレンドに転換し、今年4月10日年初来安値134.75ドルまで下落しました。その後は反発し、一時200ドル台まで回復しました。
クラウド型のCRM(Customer Relationship Management:顧客管理)プラットフォームを手がけています。
4月22日にはグーグルクラウドとの連携により、データの断片化やシステムの連携不足を解決し、AIエージェントが両プラットフォームを横断してエンドツーエンドのワークフローを実行できるようパートナーシップを拡大すると発表しています。
株価は1月7日年初来高値267.83ドルから4月10日年初来安値163.52ドルまで下落しました。その後は一時190ドル台まで反発しましたが、直近は170ドル割れ寸前まで反落しています。
AIを活用してIT運用を自動化・効率化するクラウドベースのプラットフォームを企業向けに提供しています。
同社は相次いで業容の拡大を進めています。4月22日にはグーグルクラウドネクストで、グーグルクラウドとの戦略的パートナーシップの拡大を発表、5月5日にはマイクロソフトとの戦略的パートナーシップの拡大を発表しています。さらに同日にはエヌビディア<NVDA>とのパートナーシップの大幅拡大も発表しています。
株価は2025年6月高値211.48ドルから下落を続け、2026年4月10日年初来安値81.24ドルまで下落しました。その後は一時104ドル台まで反発しましたが、直近は90ドル前後で推移しています。
データの収集・分析に特化した企業・政府向けソフトウェアプラットフォームを手がけています。
5月4日に発表した2026年1-3月期決算は、売上高が前年同期比84.7%増、営業利益は同4.3倍と大幅な増収増益でした。また、4月22日には米国農務省とのパートナーシップを開始し、国家農業安全保障行動計画を支援して農家への迅速かつ近代化された支援を提供することを発表しています。
株価は2025年11月上場来高値207.52ドルから下落トレンドに転換し、4月10日年初来安値122.68ドルまで下落しました。その後は一時150ドル台まで反発しましたが、直近は135ドル前後で推移しています。
クラウドべースのサブスクリプション型ソフトウェアの開発・サポートを手がけています。
4月28日にはSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)などの領域に強みを持つブランド可視性分析プラットフォームであるセムラッシュの買収完了を発表しました。これにより、SEO、GEO(Generative Engine Optimization:生成エンジン最適化)、ASO(Agentic Search Optimization:エージェント型検索最適化)のソリューションを強化するとしています。
株価は2025年末には350ドルを超えていましたが、2026年4月10日年初来安値224.13ドルまで下落。その後は一時260ドル近辺まで反発しましたが、直近は240ドル割れ寸前まで反落しています。
経営コンサルティングやIT・デジタル技術支援などを手がけています。
4月22日にはグーグルクラウドとのパートナーシップの大幅な拡大を発表。さらに、4月23日にはライフサイエンスや製薬分野など規制の厳しい産業向けに適合したAIソリューションを設計するエンタープライズAIインフラ企業イリディアスへの投資を発表。5月6日にはエージェント型AIを搭載した先進的な自律型サイバーセキュリティテストプラットフォームのXBOWへの戦略的投資を発表しています。
株価は1月14日年初来高値291.09ドルから下落傾向が続き、5月12日年初来安値169.76ドルまで下落しています。
記事作成日:2026年5月13日