2024年 日米株の上昇トップ10&下落ワースト10

2024年 日米株の上昇トップ10&下落ワースト10

目次

米国株と日本株はどれくらい上がった?

米国株の上昇率トップ10&下落率ワースト10

日本株の上昇率トップ10&ワースト10

💡この記事のポイント

✅日米株の2024年上昇率トップ10&下落率ワースト10を紹介

✅日米ともにAI周辺銘柄が大幅上昇

パランティアは4.4倍、フジクラは5.8倍


 

 

米国株と日本株はどれくらい上がった?

2024年は新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートし、多くの人が新たに投資をはじめた年になりました。身近な投資先である日本や米国の株価指数はすべて2ケタの上昇率となり、全体的には好調な年でしたので、資産が増えた人も多かったのではないでしょうか。

 

年前半の米国株はインフレ鈍化や堅調な経済成長に加え、AI(人工知能)ブームもあり、エヌビディア<NVDA>などのハイテク株がけん引しました。日本でも半導体株などが買われ、7月には日経平均が一時42,000円を超えて史上最高値まで上昇しました。

 

年後半は米連邦準備理事会(FRB)の利下げのほか、米大統領選でのトランプ氏の勝利もあり、米国株は一段高となっています。日本株は8月上旬の歴史的な暴落以降、円高やトランプ次期政権の関税政策などへの警戒感もあり、上値の重い展開が続いています。来年の高値更新には期待したいですね。

 

では、PayPay証券取扱の日米個別株で今年どんな銘柄が上がったのか、下がったのかを見てみましょう。株価は2023年12月29日の終値から今年12月13日の終値で比較しました。

 

米国株の上昇率トップ10&下落率ワースト10

上昇率トップ10

順位

銘柄

上昇率

1位

パランティア・テクノロジーズ

343.04%

2位

ヴィストラ

276.14%

3位

ロビンフッド・マーケッツ

215.54%

4位

エヌビディア

171.09%

5位

レモネード

159.83%

6位

スポティファイ・テクノロジー

157.20%

7位

アップスタート・ホールディングス

106.71%

8位

コンステレーション・エナジー

104.53%

9位

ブロードコム

101.39%

10位

マーベル・テクノロジー

100.25%

※QUICKより作成(2024年12月13日時点)

 

今年、パランティア<PLTR>は約4.4倍、ヴィストラ<VST>は約3.8倍に上昇しました。米国では半導体株以外のAI周辺銘柄に注目が集まっています。

 

パランティアはAIを活用したソフトウェア企業として、主要顧客である米政府の利用拡大が期待されているほか、上場先をニューヨーク証券取引所からナスダック市場に変更し、ナスダック100指数の有力候補となったことも話題となりました。

 

一方、ヴィストラは電力会社です。AI向けデータセンター電力需要の増加が追い風となり大幅に上昇しました。マイクロソフト<MSFT>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>などがデータセンター投資を拡大させており、恩恵を受けると見られています。同業のコンステレーション・エナジー<CEG>も2倍以上に上昇しました。

 

 

下落率ワースト10

順位

銘柄

上昇率

1位

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス

-60.21%

2位

インテル

-59.52%

3位

モデルナ

-57.94%

4位

ビヨンド・ミート

-56.85%

5位

ゼロックス・ホールディングス

-52.1%

6位

ダラー・ツリー

-50.66%

7位

プラグ・パワー

-46%

8位

エスティ・ローダー

-45.27%

9位

エンフェーズ・エナジー

-44.12%

10位

ダラー・ゼネラル

-43.41%

※QUICKより作成(2024年12月13日時点)

 

ドラッグストアチェーンのウォルグリーン<WBA>は、過去数年で幹部の入れ替わりが激しく不安定な状況にあります。株価は2015年から下落傾向で、小売り環境の悪化から今後3年で米国内1,200店を閉鎖することも計画しています。今年2月にはNYダウからも除外され、代わりにアマゾンが採用されました。一方、今月には投資ファンドが買収交渉を進めているという報道が出ており、成立すれば上場廃止となる見込みです。

 

インテル<INTC>はモバイル端末やAI向けの半導体で出遅れ、業績が低迷しています。再建計画を進めていたゲルシンガー最高経営責任者(CEO)も退任となり、株価も不安定な状態です。また、約25年ぶりにNYダウから除外され、エヌビディア<NVDA>と入れ替わったことも時代を反映する象徴的な出来事となりました。

 

 

日本株の上昇率トップ10&ワースト10

上昇率トップ10

順位

銘柄

上昇率

1位

フジクラ

478.42%

2位

IHI

199.82%

3位

三菱重工業

178.06%

4位

アシックス

177.86%

5位

サンリオ

131.97%

6位

三井E&S

127.62%

7位

さくらインターネット

108.24%

8位

川崎重工業

105.51%

9位

コナミグループ

104.86%

10位

日立製作所

96.51%

※QUICKより作成(2024年12月13日時点)

 

米国と同じく日本でもAI周辺銘柄が注目されており、電線大手のフジクラ<6361>は約5.8倍になりました。データセンター向け光ファイバーケーブルなどの需要が伸び、2025年3月期今期の業績も上方修正しています。ランキングには入っていませんが、同業の住友電気工業<5802>の株価も上昇傾向です。

 

防衛関連銘柄も大きく上昇しました。中東などの地政学リスクの高まり、日本政府の防衛力強化方針、トランプ次期大統領が防衛費増額を要求してくる可能性などから、IHI<7013>は約3倍、三菱重工業<7011>は約2.8倍、川崎重工業<7012>は約2倍になりました。しばらく防衛を巡る状況は大きく変わらないと見られ、息の長いテーマとなりそうです。

 

 

下落率ワースト10

順位

銘柄

上昇率

1位

Abalance

-78.81%

2位

ダブル・スコープ

-68.94%

3位

ENECHANGE

-65.89%

4位

レーザーテック

-58.73%

5位

野村マイクロ・サイエンス

-57.16%

6位

出前館

-49.8%

7位

SHIFT

-49.29%

8位

東邦チタニウム

-48.15%

9位

ローム

-47.6%

10位

ミンカブ・ジ・インフォノイド

-46.55%

※QUICKより作成(2024年12月13日時点)

 

業績見通しや先行きに不安のある銘柄が大きく売られました。

 

Abalance<3856>は2024年6月期の業績予想の伸びが鈍化したことなどから大きく売られ、2025年6月期今期の純利益予想も前期比37%減と大幅な減益見通しです。

 

レーザーテック<6920>は年前半に日経平均をけん引しましたが、6月に海外の空売りファンドから不正会計疑惑を指摘され大幅に下落しました。調査の結果、不正会計はありませんでしたが、2025年6月期今期の業績予想が市場予想を下回っていることや、トランプ次期大統領の関税引き上げ方針が警戒されるなどして下落が続いています。

 

 

記事作成日:2024年12月16日

公開日:2024.12.16

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