💡この記事のポイント
✅半導体メモリ大手のキオクシアが新規上場
✅国内で今年最大級のIPO
✅上場初値は公開価格を15円(1%)下回る1,440円
12月18日(水)にキオクシアホールディングス<285A>が東京証券取引所のプライム市場に上場しました。
半導体メモリ大手の大型IPO(Initial Public Offering/新規公開株式)として注目されていますので、その概要をご紹介します。
新規公開情報
・キオクシアの公開価格は仮条件の1,390~1,520円の中間である1,455円
・今年ここまでのIPOで仮条件を示した72件のうち、公開価格が上限を下回ったのは2例目
・この公開価格に基づく時価総額は約7,840億円
・10月に上場した東京地下鉄(東京メトロ)<9023>を上回り、国内では今年最大のIPOとなります
・米投資ファンドのベインキャピタル(56.24%)、東芝(40.64%)、HOYA<7741>(3.13%)がキオクシアの株式を100%保有しており、上場後の持ち分は、ベインは51.64%、東芝は32.01%に低下します
・キオクシアは、2018年6月に東芝から独立した世界最大級のフラッシュメモリ専業企業です。2019年10月に現在の社名へ変更しました
・フラッシュメモリ市場の世界シェアでは、韓国サムスン電子の32.8%、韓国SKハイニックスの19%に次ぐ18.4%を占めています
業績情報
・2024年4-9月期純利益は1,760億円(前年同期は1,891億円の赤字)で、同期間として最高益
・4-12月期純利益予想も2,460億円前後(前年同期は2,540億円の赤字)と最高益を見込む
・AI(人工知能)向けデータセンターの需要が増加しており、7月から生産を開始した高単価の最先端メモリが伸長
・パソコンやスマートフォン向けは顧客の在庫が高止まりし、メモリ市況の低迷もあり伸び悩み
・2024年3月期前期ベースのPBR(株価純資産倍率)は1.67倍
上場初日の状況
・上場初値は1,440円で公開価格(1,455円)を15円(1%)下回りました
・12月18日(水)前場終了時点の株価は1,508円。高値1,552円、安値1,440円でした
・前場終了時点でのPER(株価収益率)は2.5倍、PBR(株価純資産倍率)は1.31倍、時価総額は8,129億円
記事作成日:2024年12月18日