💡この記事のポイント
✅地政学リスクの高まりで世界の軍事費は年々増加
✅NATOは防衛費目標をGDP比5%へ引き上げ
✅日本の防衛費は過去最大規模で拡大が続いている
✅追い風を受ける防衛関連の日本株・米国株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅日本株:三菱重工業、IHI、日本電気
✅米国株:ロッキード・マーティン、RTX、パランティア
✅地政学リスクの高まりで世界の軍事費は年々増加
✅NATOは防衛費目標をGDP比5%へ引き上げ
✅日本の防衛費は過去最大規模で拡大が続いている
✅追い風を受ける防衛関連の日本株・米国株をご紹介
✅日本株:三菱重工業、IHI、日本電気
✅米国株:ロッキード・マーティン、RTX、パランティア
防衛関連株が注目される5つの理由
日本株7選
米国株9選
その他の関連銘柄
株式市場では、息の長いテーマとして「防衛関連株」が中長期的に買われています。その背景には、国際情勢や安全保障に対する考え方の変化があります。ここでは、防衛関連株が注目される主な理由を解説します。
ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、中東情勢の緊迫化など、世界各地で紛争や対立が深刻化しています。このような地政学リスクの高まりは、各国の安全保障への危機感を強める要因となっており、防衛力の強化が国際的な流れとなっています。
地政学リスクの高まりなどを受け、世界の軍事費は10年連続で増加しています。ある研究では、2024年の世界の軍事費の総額は2兆7,180億ドル(前年比+9.4%)で過去最高を更新しました。特に米国、欧州、アジアでの伸びが著しく、世界的な軍備拡大の傾向が鮮明になっています。
欧米の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)では、ロシアの脅威への対抗やトランプ大統領の要求を背景に、防衛費の目標が大きく引き上げられました。従来は加盟各国のGDP(国内総生産)比2%が目標でしたが、2035年までにGDP比5%に引き上げることで合意しています。内訳はコア防衛3.5%、広義の安保・インフラ等1.5%となっています。これにより、各国が防衛力強化を一層本格化させ、幅広い防衛産業への需要がさらに拡大しそうです。
日本政府は、2027年度までに防衛費をGDP比2%に達する水準まで増額する方針です。しかし、米政権の防衛費引き上げ要求は今後も続く可能性があり、日本の防衛政策に大きな影響を与えることが考えられます。また、近年の日本の防衛関連予算は大きく拡大しており、2026年度の概算要求額は過去最大の8兆8,454億円で、前年比1.7%増となりました。
現代の安全保障は、戦闘機や艦船といった従来の装備品だけで完結しません。社会インフラを狙うサイバー攻撃への対策や、人工衛星が重要な役割を担う宇宙空間の利用など、目に見えない新たな領域へと急速に拡大しています。この変化は、従来の重工業だけでなく、最先端のサイバーセキュリティ技術や通信技術を持つ企業にもビジネスチャンスをもたらし、防衛産業のすそ野を大きく広げています。
こうした理由から、注目を集める防衛関連の日本株・米国株をご紹介します。企業によって、防衛関連の比率は異なりますし、他の要因の方が株価への影響が大きい場合もありますので、あくまで参考としてご覧いただき、ご検討ください。
日本の防衛産業の筆頭企業で、戦闘機や護衛艦、ミサイルまで陸・海・空の装備品を幅広く手がけます。日英伊で共同開発中の次期戦闘機プロジェクトでも中核を担う、日本の防衛の根幹を支える存在です。
P-1哨戒機やC-2輸送機といった大型航空機のほか、潜水艦の開発・製造に強みを持っています。独自の高い技術力で、日本の空と海の防衛に不可欠な役割を担っています。
戦闘機に搭載されるジェットエンジンでは国内トップのメーカーです。ロケットの固体燃料技術なども手がけており、重要性が高まる宇宙領域での安全保障においてもキープレイヤーとなります。
ミサイルの誘導システムや高性能レーダーなど、防衛装備品の「目」や「頭脳」となる電子機器を担当。ミサイル防衛網の構築など、防衛のハイテク化を支える重要な企業です。
防衛省向けの情報通信システムやサイバーセキュリティ分野で高い実績を誇ります。各種情報を繋ぐネットワークの構築や、サイバー攻撃への対策で日本の安全保障を支えています。
自衛隊が使用する指揮統制システムなど、ソフトウェア開発で防衛分野を支える大手IT企業です。防衛装備の高度なIT化・ネットワーク化が進む中で、その重要性は増しています。
「ウイルスバスター」で知られるサイバーセキュリティの世界的な大手企業です。政府機関や社会インフラをサイバー攻撃から守る製品・サービスを多数提供しており、目に見えない脅威から国を守る「サイバー防衛」の中核を担う企業として注目されています。
世界最大の防衛企業であり、最新鋭ステルス戦闘機「F-35」や迎撃ミサイルシステム「イージス」などを手がけています。米軍はもちろん、日本を含む同盟国にも多数の採用実績があり、西側諸国の安全保障を象徴する企業です。
ステルス戦略爆撃機「B-2」や無人偵察機「グローバルホーク」など、革新的な航空宇宙技術に強みを持つ大手防衛企業です。宇宙領域でも人工衛星や関連システムを手がけており、次世代の防衛を担う存在として注目されています。
ミサイル防衛システムやレーダー技術で世界をリードする企業です。地対空ミサイル「パトリオット」や巡航ミサイル「トマホーク」は有名で、世界中の防空網の中核を担っています。航空機エンジンや電子機器も手がける総合防衛企業です。
防衛・宇宙分野における電子システムや通信技術に特化した企業です。偵察・監視システムや衛星通信、暗号技術など、現代の防衛に不可欠な「目」や「耳」、「神経」となる最先端技術を提供しています。
世界有数の航空機エンジンメーカーであり、民間機だけでなく戦闘機や軍用輸送機にも数多くのエンジンを供給しています。長年培ってきた高い技術力と信頼性で、各国の空軍を足元から支える重要な企業です。
航空機のエンジンや電子制御システム(アビオニクス)を手がける複合企業です。防衛・宇宙分野では、航法システムや衛星部品などを提供しており、航空機の安全かつ効率的な運用に欠かせない技術を持っています。
航空機の油圧システムや燃料システムなど、精密な制御技術に強みを持つ部品メーカーです。軍用機から民間機、宇宙ロケットまで、様々な航空宇宙分野で同社の製品が使われており、縁の下の力持ちとして業界を支えています。
政府の諜報機関や軍向けに、膨大なデータを統合・分析するソフトウェアプラットフォームを提供する企業です。テロ対策や作戦立案など、情報が勝敗を分ける現代の安全保障において、その重要性はますます高まっています。
サイバー攻撃から企業のパソコンやサーバー(エンドポイント)を守ることに特化した、クラウドベースのセキュリティ企業です。AIを活用して未知の脅威を検知・防御する技術に定評があり、政府機関での採用も進んでいます。
日立製作所
三井E&S
SUBARU
出光興産
ENEOSホールディングス
日本製鉄
三菱商事
大阪チタニウムテクノロジーズ
東邦チタニウム
ボーイング
イートン
アンフェノール
クラウドストライク・ホールディングス
ゼットスケーラー
パロアルトネットワークス
フォーティネット
ゼネラル・モーターズ
記事作成日:2025年9月30日
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