💡この記事のポイント
✅ 日本時間11月20日早朝に予定されるエヌビディアの決算発表に世界が注目
✅ 市場予想は売上高56%増、次世代チップ「ブラックウェル」の見通しが鍵に
✅ エヌビディアの動向に影響を受けやすいAI関連の日米株10選をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅ 日本株:ソフトバンクグループ、アドバンテスト、イビデン
✅ 米国株:エヌビディア、AMD、マイクロン・テクノロジー、ブロードコム

✅ 日本時間11月20日早朝に予定されるエヌビディアの決算発表に世界が注目
✅ 市場予想は売上高56%増、次世代チップ「ブラックウェル」の見通しが鍵に
✅ エヌビディアの動向に影響を受けやすいAI関連の日米株10選をご紹介
✅ 日本株:ソフトバンクグループ、アドバンテスト、イビデン
✅ 米国株:エヌビディア、AMD、マイクロン・テクノロジー、ブロードコム
どうなる?エヌビディア決算
エヌビディア<NVDA>
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>
マイクロン・テクノロジー<MU>
ブロードコム<AVGO>
オラクル<ORCL>
マイクロソフト<MSFT>
ソフトバンクグループ<9984>
アドバンテスト<6857>
東京エレクトロン<8035>
イビデン<4062>
世界の株式市場が、AI(人工知能)向け半導体で圧倒的なシェアを持つエヌビディア<NVDA>の決算発表を固唾を飲んで見守っています。
同社は、米国時間の11月19日夕方(日本時間20日早朝)に、2025年8-10月期の決算発表を予定しています。この決算は、単に一企業の業績にとどまらず、AIブームが今後も続くのか、それとも曲がり角を迎えるのかを占う、極めて重要なイベントになると言われています。
市場関係者の間では、今回の決算で以下の数字が予想されているようです。
売上高:約548億ドル(前年同期比で約56%増)
一株当り利益:1.25ドル(前年同期比で約55%増)
このように大幅な成長が期待されていますが、投資家が最も注目しているのは「過去の数字」よりも「未来の話」です。特に、先端AI半導体「ブラックウェル」について、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)からどのような発言があるかが焦点となっています。
「ブラックウェル」の生産は順調なのか、そして顧客からの需要はどれくらい強いのか。もし会社側から力強い見通しが示されれば、AI市場への安心感が広がりそうです。
決算を前に、アナリストたちの見方は「期待」と「警戒」が入り混じっているようです。
強気な見方
多くのアナリストは依然として強気の姿勢を崩していないようです。例えば、大手金融機関のモルガン・スタンレー<MS>は目標株価を210ドルから220ドルへ、ウェルズ・ファーゴ<WFC>は220ドルから265ドルへと、AIデータセンターへの投資意欲が引き続き高いことなどを理由に、エヌビディアの目標株価を引き上げたと報じられています。
また、著名なハイテク株のアナリストは、今回の決算が「AI革命を改めて証明する重要な瞬間になるだろう」と述べ、年末に向けてハイテク株全体の上昇につながる可能性を指摘しているようです。
慎重な見方
一方で、慎重な声も聞かれます。AIへの投資が過熱しているのではないかという「AIバブル」への懸念や、中国への輸出規制の影響などがリスクとして挙げられています。
また、期待値があまりにも高くなっているため、たとえ良い決算でも、市場の予想を大幅に超えなければ株価が下落してしまう可能性を指摘する専門家もいるようです。ある調査会社のアナリストは「エヌビディアは高い期待に応えつつ、市場の懐疑論も払拭しなければならない難しい局面にいる」と分析しています。
このように、様々な思惑が交錯するなかでの注目の決算発表となります。
そこで今回は、エヌビディアを中心とした「AI関連」として注目される日米株10銘柄をご紹介します。
今回の主役となる、AI半導体の王者です。
生成AIの学習や推論に不可欠なGPU(画像処理半導体)で支配的なシェアを築いています。上述の通り、売上高の大幅な増加が見込まれていますが、株価は将来の成長期待を織り込んで動くため、会社側が示す2025年11月以降の見通しが重要視されそうです。
エヌビディアの競合として知られる米国の半導体メーカーです。
エヌビディア製品が供給不足になったり価格が高止まりしたりする場合、同社のAIチップが有力な選択肢となると見られています。エヌビディアの決算でAI市場全体の拡大が確認できれば、同社にも恩恵が波及するとの期待があるようです。
半導体メモリの大手メーカーです。
AI半導体が高速処理を行うためには、「HBM(広帯域メモリ)」と呼ばれる特殊なメモリが不可欠です。エヌビディアのGPUにはこのHBMが大量に搭載されており、AIサーバーの需要拡大は同社のビジネスにとって大きな追い風となっているようです。
通信半導体やソフトウェアを手掛ける大手企業です。
AIデータセンターでは、膨大な数のGPUをつなぐ高速通信ネットワークが重要になります。同社は通信技術に強みを持つほか、大手IT企業が自社専用のカスタム半導体を開発する際のパートナーとしても存在感を示しており、広義のAI関連株として注目されています。
データベース管理ソフトやクラウドサービスを提供する大手IT企業です。
同社はAI向けのデータセンター投資を積極的に進めており、エヌビディア製半導体の主要な顧客の一社でもあります。AIインフラへの投資を拡大していることから、同社の動向はAI需要の底堅さを測る一つの指標とも見られているようです。
生成AI「ChatGPT」を開発したオープンAIと提携するITの巨人です。
エヌビディアにとって最大級の顧客の一つであり、自社のクラウド「Azure」やAI機能「Copilot」の強化に巨額の投資を行っています。AIへの投資が実際にどれくらいの収益を生んでいるかが市場の関心事となっており、エヌビディアの決算内容とも密接に関連しそうです。
「AI革命」を掲げる日本の投資会社です。
傘下に英半導体設計大手のアーム・ホールディングス ADR<ARM>を持ち、AI分野への投資を加速させています。エヌビディアの株価動向やAI市場の雰囲気に株価が左右されやすい傾向があり、決算の結果次第で株価が大きく動く可能性があります。
半導体検査装置の世界的大手メーカーです。
半導体が正しく動作するかをチェックする「テスタ」で高いシェアを持っています。特にAI向けの高性能なGPUは構造が複雑でテスト時間が長くなるため、同社の高性能な装置への需要が高まっていると言われています。エヌビディア関連の日本株として代表的な存在です。
日本を代表する半導体製造装置メーカーです。
半導体を作る「前工程」と呼ばれるプロセスで世界的に高いシェアを持つ装置をいくつも保有しています。AI半導体の微細化や高性能化が進むにつれて、同社の技術力が必要とされる場面が増えており、半導体市場全体の活況が業績を後押ししそうです。
ICパッケージ基板の大手メーカーです。
特に、高性能な半導体を搭載するために必要な「FC-BGA基板」という高機能な基板で、世界トップクラスのシェアを持っているとされています。AIに使われるGPUは大型で複雑な構造をしているため、高度な技術力を持つ同社の基板が不可欠なようです。AIサーバー市場の拡大に伴い、同社の高付加価値な基板への需要も高まると期待されています。
記事作成日:2025年11月17日
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