ブラックフライデー・クリスマスで注目の「年末商戦」日米株24選

💡この記事のポイント

✅ブラックフライデーから年末商戦がいよいよ本格化

✅小売りだけでなく、物流、決済、ゲーム、旅行関連など幅広い分野に恩恵の可能性

✅年末年始の消費拡大で注目したい日米株24選を一挙にご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:アマゾン・ドット・コムウォルマートターゲットコストコ・ホールセール

✅日本株:楽天グループZOZOメルカリファーストリテイリング

 

目次

米国株

日本株

任天堂<7974>

ブラックフライデー・クリスマスで注目の「年末商戦」日米株24選

11月も後半になると、株式市場では「年末商戦」への関心が高まります。特に米国では、感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の「ブラックフライデー(今年は11月28日)」から、週明けの「サイバーマンデー(今年は12月1日)」、そしてクリスマスへと続くこの期間は、年間で最も消費が盛り上がると言われています。

 

日本でもブラックフライデーのセールは定着しつつあり、冬のボーナス商戦クリスマス正月のお年玉需要など、消費意欲が刺激されるイベントが目白押しです。

米国では全米小売業協会が2025年のホリデー売上(11~12月)が初めて1兆ドルを突破(前年比3.7~4.2%増)すると予測し、オンラインではアドビ<ADBE>が11~12月のEC(電子商取引)売上を2,534億ドル(前年比5.3%増)、ピークはサイバーマンデーと予測しています。

投資の視点では、商品を直接販売する「小売り」企業はもちろん、プレゼント需要で潤う「ゲーム・玩具」、荷物を届ける「物流」、買い物の支払いを支える「決済」、休暇を楽しむ「旅行・サービス」など、関連する裾野は広いようです。

 

今回は、この年末商戦で業績への寄与が期待される日米の関連銘柄をご紹介します。

 

 

米国株

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

世界最大級のEコマース企業です。

年末商戦の中心プレーヤーであり、夏に行われた「プライムデー」などのセールイベントを通じて、ユーザーが商品の値ごろ感を把握していることも多いようです。そのため、ブラックフライデーからサイバーマンデーにかけて、スムーズな購買決定が期待されています。

 

ウォルマート<WMT>

世界最大級のスーパーマーケットチェーンです。

店舗での受け取りと宅配サービスを組み合わせた販売戦略が強みです。インフレ下でも、食品や日用品などの「指名買い」需要により、来店頻度が維持されやすいと見られています。また、上場先をニューヨーク証券取引所からナスダック取引所に変更するなど、AIやテクノロジーを駆使した小売企業としての進化への期待や、指数に連動した買いへの期待もあるようです。

 

ターゲット<TGT>

米国の大手総合小売りチェーンです。

ネットで注文した商品を店舗ですぐに受け取れる仕組みなどが充実しています。短期間に注文が集中するサイバーマンデーなどの時期に、その利便性が消費者に選ばれる要因となりそうです。

 

コストコ・ホールセール<COST>

会員制倉庫型店を展開する小売り大手です。

年末のパーティー需要や、大型ギフトのまとめ買いに強みを持っています。価格のお得感と品質のバランスが評価されており、引き続き多くの支持を集めそうです。

 

ホームデポ<HD>

世界最大級の住宅リフォーム用品小売りチェーンです。

クリスマスの飾り付けやDIY需要が盛り上がる季節です。加えて、寒波への対策グッズやメンテナンス用品といった必需品の需要も底堅く推移する傾向があるようです。

 

アップル<AAPL>

iPhoneやApple Watchなどを展開するIT機器大手です。

同社の製品はクリスマスプレゼントとしての人気が非常に高いことで知られます。また、製品販売だけでなく、App StoreやApple TV+といったサービス部門も、年末年始の休暇中に利用が増え、安定した収益源となりそうです。

 

ナイキ<NKE>

世界的なスポーツ用品メーカーです。

スニーカーやスポーツウェアは、ギフトや自分へのご褒美として人気のカテゴリーです。ブラックフライデーなどのセール期間中には、直販サイトやアプリを通じた販売が伸びる傾向にあり、在庫の適正化とともに売上の回復が注目されます。

 

ビザ<V>

世界最大級の決済ネットワークを提供する企業です。

オンライン・オフライン問わず、買い物が活発になれば決済回数も増加します。また、年末年始の旅行需要の回復に伴い、国境を越えた決済(クロスボーダー決済)の増加も期待できそうです。

 

ネットフリックス<NFLX>

動画配信サービスの大手です。

年末年始の休暇中は在宅時間が増え、動画視聴時間が伸びる傾向にあります。話題のコンテンツ配信や広告付きプランの浸透により、会員数の増加や収益性の向上が期待できそうです。

 

ブッキング・ホールディングス<BKNG>

「Booking.com」などを運営する世界的な旅行予約プラットフォームです。

年末年始の帰省や旅行需要に加え、最近では「体験」をプレゼントする需要も増えているようです。旅行市場の回復が同社にとって追い風になると見られます。

 

フェデックス<FDX>

世界最大手の輸送会社の一つです。

Eコマースで購入された商品は、最終的に消費者の手元に配送される必要があります。年末の繁忙期には取扱荷物量が急増するため、物流インフラを支える同社の役割は重要です。

 

ユナイテッド・パーセル・サービス<UPS>

米国を代表する物流企業です。

繁忙期に追加料金(ピークサーチャージ)を設定することで、収益性の改善を図っているようです。大型の荷物や特別な取り扱いが必要な荷物が増えるこの時期、適切な価格設定が業績に寄与すると期待されます。

 

日本株

楽天グループ<4755>

国内最大級のショッピングモール「楽天市場」を運営しています。

例年12月に開催される「楽天スーパーSALE」は、高いポイント還元率などで多くのユーザーを集める一大イベントです。ブラックフライデーと合わせ、年末のギフト・日用品需要の取り込みが意識されます。

 

ZOZO<3092>

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営しています。

クーポン配布やタイムセールと連動した在庫消化が進みやすい時期です。トレンドの冬物衣料からベーシックなアイテムまで、幅広い商品の購入が期待されます。

 

メルカリ<4385>

フリマアプリ大手です。

年末は不用品の処分や「断捨離」に加え、ギフトの買い替え需要などで中古品の流通が活発になりやすい時期です。巣ごもり需要に関連する商品の売買も増える可能性があります。

 

ファーストリテイリング<9983>

「ユニクロ」などを展開するアパレル大手です。

ヒートテックやダウンジャケットなど、冬物の主力商品が揃う時期です。ECサイトと実店舗を連携させたセール展開が巧みで、年末商戦での集客力が強みと見られます。

 

エービーシー・マート<2670>

靴の小売りチェーン大手です。

気温の低下とともに、ブーツや冬物シューズの需要が高まります。セール訴求と季節要因が重なることで、定番のスニーカーから冬物まで幅広い商品が動くことが期待されます。

 

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>

総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを展開しています。

イベントと連動した売り場作りで「衝動買い」を促すのが得意な企業です。深夜営業を行っている店舗も多く、パーティー需要などの駆け込み消費を取り込む強みがあります。

 

セブン&アイ・ホールディングス<3382>

コンビニ、スーパー、専門店などを展開する流通大手です。

グループ全体での歳末キャンペーンなど、施策の幅が広いのが特徴です。お歳暮などのギフト需要や、年末年始の日用品需要を底堅く取り込むことが期待されます。

 

ニトリホールディングス<9843>

家具・インテリア大手です。

冬の模様替え需要に加え、防寒対策や収納用品といった「季節の課題」を解決する商品提案に強みがあります。大型セール期に客単価の押し上げが狙えそうです。

 

任天堂<7974>

「Nintendo Switch 2」などで知られるゲーム大手です。

ゲーム機やソフトはクリスマスプレゼントの定番です。年末年始は家族や友人が集まる機会も多く、パーティゲームなどの需要も高まりそうです。

 

ソニーグループ<6758>

ゲーム、音楽、映画などを展開するコングロマリットです。

「プレイステーション5」などのゲーム事業が年末商戦の主力ですが、休暇中の映画鑑賞や音楽鑑賞といったエンタテインメント需要全体での恩恵も期待されます。

 

ヤマトホールディングス<9064>

「クロネコヤマト」で知られる国内宅配便の最大手です。

繁忙期における単価の適正化や、法人向けサービスの強化を進めています。年末の荷物量増加を、しっかりと収益につなげる取り組みが注目されています。

 

SGホールディングス<9143>

「佐川急便」を傘下に持つ物流大手です。

EC通販の中・大口案件や、企業間物流(B2B)に強みを持ちます。年末の物量増加に対応する、ピーク時の運用能力に注目が集まります。

 

記事作成日:2025年11月25日

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