米国で処方が急増!「飲む肥満症薬」関連の日米株9選

💡この記事のポイント

✅米国で“飲む肥満症薬”の処方が急増している

✅注射から飲み薬へのシフトは、服用の拡大につながる可能性がある

✅「飲む肥満症薬」関連の日米株9選をご紹介

🔎登場する銘柄

イーライリリーメルクCVSヘルス中外製薬エムスリー

 

目次

肥満症治療薬の“飲み薬化”での注目ポイント

イーライリリー<LLY>

メルク<MRK>

アムジェン<AMGN>

バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX>

CVSヘルス<CVS>

中外製薬<4519>

エムスリー<2413>

マツキヨココカラ&カンパニー<3088>

オムロン<6645>

米国で処方が急増!「飲む肥満症薬」関連の日米株9選

これまで「注射」が主流だった肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬)の分野で、“飲み薬”へのシフトが進んでいます。ある報道によると、1月から米国で発売されたノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」の飲むタイプ(経口薬)の週間処方数が、前週の4,286件から20,392件へと約5倍に一気に急増したとのことです。一方で、従来の注射薬の処方は横ばい傾向にあるとも伝えられています。

 

 

肥満症治療薬の“飲み薬化”での注目ポイント

(1)始めやすい

従来までの「自分で注射を打つ」というスタイルに抵抗がある方でも、毎日の飲み薬なら始めるハードルが下がることも考えられ、潜在的なユーザー数が広がる=市場規模拡大の可能性があります。

 

(2)伸びが見えやすい

週次や月次の処方データのように、数字が可視化されることで「人気のバロメーター」として非常に分かりやすいため、株価が反応する材料となるケースがあります。

 

(3)関連企業の広がり

注射薬では特殊な冷蔵輸送が必要ですが、飲み薬は物流も簡単になります。また、身近な薬局での取り扱いやオンライン診療との相性も良いため、製薬会社以外にも恩恵が波及します。

 

そこで今回は、「飲む肥満症薬」関連や周辺の関連する日米株をご紹介します。

 

 

イーライリリー<LLY>

米国を代表する製薬大手です。開発中の経口GLP-1薬「オルフォルグリプロン(Orforglipron)」が良いデータを出し続けており、市場では「ゲームチェンジャー」として期待されています。飲み薬市場でのシェア獲得が今後の焦点です。

 

メルク<MRK>

がん治療薬に強い製薬大手ですが、肥満症領域にも積極的です。中国の製薬会社・ハンソーファーマ(Hansoh Pharma)社から経口GLP-1候補をライセンス導入しており、競争に「参入する側」として注目されています。

 

アムジェン<AMGN>

バイオ医薬品企業です。同社が開発する「マリタイド(MariTide)」は注射薬ですが、月1回以下の注射でも効果を持続させることを目指して臨床試験を進めています。単純に注射薬から経口薬へ置き換わっていくだけではなく、「続けやすさ(投与頻度)」でも競争が進んでいきそうです。

 

バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX>

バイオ医薬品企業です。直接的な肥満症薬ではありませんが、1型糖尿病向けの「細胞治療」という最先端分野で成果を出しています。肥満から糖尿病治療全般へ視野を広げる際の重要銘柄です。

 

CVSヘルス<CVS>

ドラッグストア「CVSファーマシー」に加え、薬剤給付管理(PBM)という「保険と薬局をつなぐ事業」も手掛けるヘルスケア大手です。GLP-1薬の普及には「保険が適用されるか」「どの薬が優先的に扱われるか」も重要となりますが、同社はそのルール作りに関わる立場にあります。

 

中外製薬<4519>

イーライリリーの期待薬「オルフォルグリプロン」を創り出したのは中外製薬です。今後、この薬が世界で売れれば売れるほど、中外製薬にもロイヤリティ(特許使用料のような収益)が入る契約となっており、開発の進捗がそのまま業績期待につながります。

 

エムスリー<2413>

医師向け情報サイトを運営するほか、医療現場のDXを支える存在です。新しい薬が急速に普及する際、医師への正しい情報伝達や、薬の適正使用を促すマーケティング支援の需要が高まる可能性があります。

 

マツキヨココカラ&カンパニー<3088>

大手ドラッグストアチェーンです。飲み薬の普及は、調剤薬局での取り扱い増加に直結します。また、同社はアプリを通じたオンライン診療のサポートや服薬指導体制の構築にも力を入れており、身近な「医療の窓口」としての役割が期待されます。

 

オムロン<6645>

血圧計などの健康機器メーカーです。肥満は高血圧などのリスク要因となるため、治療と並行して「家庭でのバイタル(血圧や体重)測定」の重要性が再認識されています。生活習慣病管理の裾野拡大が追い風になります。

 

記事作成日:2026年2月2日