💡この記事のポイント
✅経産省が量子技術について、実証支援を拡充していくと報道
✅量子技術の普及が進めば、関連市場は130兆円にのぼるとの試算も
✅量子技術関連の日本株30選をご紹介
🔎登場する銘柄
✅富士通、NTT、大日本印刷、SGホールディングス、中外製薬

✅経産省が量子技術について、実証支援を拡充していくと報道
✅量子技術の普及が進めば、関連市場は130兆円にのぼるとの試算も
✅量子技術関連の日本株30選をご紹介
✅富士通、NTT、大日本印刷、SGホールディングス、中外製薬
量子技術
物流
創薬
経産省がこれまで技術開発を中心に支援してきた量子技術について、ビジネスでの活用を視野に実証支援を拡充していくと報じられました。普及が進めば、関連市場は130兆円にのぼるとの試算もあるようです。
量子技術とは、原子や電子、光子など極めて微細な粒子の世界では通常の物理法則とは異なる「量子力学」という法則があり、この量子力学を応用して情報処理や通信などに活用する技術です。特に多くの条件の中から優れた組み合わせを選ぶ計算や、分子や材料の性質を調べる計算と相性がよいとされます。
経済産業省は、量子技術をビジネスに活用する実証事業への最大補助額を、現在の2億円から10倍超の20億円に増やす方針で、効率的な物流ルートの選定や新薬開発といった、民間の大規模な取り組みを支援する狙いのようです。量子技術が“未来の研究テーマ”から、“実務での活用を見据えた実証テーマ”となり、恩恵が見えやすい物流や中長期で成果に結びつく創薬という企業の現場に近づいてきたと言えます。
そこで今回は、量子技術関連の日本株をご紹介します。
量子コンピューター本体の開発を手掛ける代表的な企業のひとつです。理化学研究所と共同で国産の超伝導量子コンピューターを開発したほか、現在のコンピューター技術を応用して量子計算の振る舞いを模倣する「デジタルアニーラ」という独自の技術も提供しています。これにより、膨大な選択肢から最適な答えを見つけ出す計算を高速に行う取り組みを進めています。
量子コンピューター技術の実用化に向けた研究開発を古くから進めています。独自の「ベクトルアニーリング」と呼ばれる技術を活用し、配送計画の最適化や倉庫内の人員配置など、複雑な条件が絡む物流向けのソリューションをすでに提供開始しています。また、新素材の開発や創薬分野への応用にも取り組んでいます。
シリコン量子コンピューターの開発を進めるほか、現在の半導体技術を用いて量子コンピューターを疑似的に再現する「CMOSアニーリング」という技術を開発しています。この技術を活用して、勤務シフトの自動作成や、渋滞を緩和するための最適なルート探索など、社会の複雑な課題を解決する実証実験を多方面で進めています。
光の粒子である「光子(こうし)」を使った量子コンピューターの研究開発で世界をリードしています。従来の超伝導方式とは異なり、巨大な冷却装置が不要で室温で動作する点に特徴があります。将来的に、新薬の開発や新材料の設計といった、極めて計算量が多い分野での実用化を目指して研究が進められています。
量子コンピューターを使った計算技術だけでなく、計算を安全に行うためのセキュリティ技術の開発にも注力しています。特に、量子コンピューターでも解読が困難とされる「量子暗号通信」の分野で長年研究を進めており、未来の通信機器やネットワークを安全に保つための基盤づくりを行っています。
光をコントロールする技術で世界的に高いシェアを誇る企業です。量子技術の発展に欠かせない、光の粒子を正確に捉える高性能なセンサーや計測機器を提供しています。量子コンピューターのハードウェア開発や量子通信の研究を、精密な部品や計測技術の側面から根底で支える役割を担っています。
量子コンピューターを活用した実証実験を積極的に行っています。複数の経由地を効率よく回る配送ルートの計算など物流の効率化に取り組んでいるほか、大学や研究機関と連携し、新しい素材や薬の候補を見つけ出すための化学計算に量子技術を応用する研究も進めています。
量子技術とAIを活用し、物流業務の効率化に向けた研究開発を進めています。システムインテグレーターのBIPROGY(2024年に日本ユニシスから社名変更)と共同で、配送計画や倉庫内のピッキング計画といった複雑な組み合わせ最適化に取り組んでおり、作業順序や移動経路をリアルタイムで見直すアプリケーションの開発を進めています。実証では、総移動距離やすれ違い回数、総作業時間の削減効果も確認されています。
最先端テクノロジーを扱う技術商社として、量子技術の活用支援に取り組んでいます。エヌビディア<NVDA>のGPU(画像処理半導体)を用いた量子回路シミュレーションを検証できる環境を提供するほか、量子コンピューティングおよび生成AIを手掛ける日本のスタートアップ企業blueqatと協業し、量子アルゴリズムや量子機械学習の開発支援を進めています。企業が量子関連技術の導入を検討する際の、実証や開発の土台づくりを後押ししている企業です。
佐川急便を中心に、国内外で幅広い物流ネットワークを展開しています。日々の集荷・配達ルートの最適化や、大規模な物流センターでの人員・トラックの配置など、業務の中に膨大な組み合わせの計算が必要な要素を含んでおり、AIなどの先進技術による効率化を推進しています。
時間指定や配達の順番、トラックへの荷物の積み方など、複雑な条件を整理しながら日々の宅配事業を行っています。すでに一部の配送計画にはAI技術を導入し、効率的なルートの算出や温室効果ガスの排出量削減に向けた取り組みを進めています。
国内外の陸・海・空の輸送モードを組み合わせた巨大な物流網を手がける大手企業です。荷物を運ぶだけでなく、世界中の倉庫の管理やサプライチェーン(供給網)全体の最適化が求められており、最新のデータ分析やデジタル技術を活用した業務効率化に取り組んでいます。
日本郵政
日本郵船
商船三井
川崎汽船
日本航空
ANAホールディングス
三菱倉庫
デジタル技術(DX)を活用した創薬に力を入れている製薬企業です。量子コンピューターを創薬の研究にどのように取り入れるかについて積極的に検証を行っており、膨大な化合物の組み合わせの中から有望な薬の候補を見つけ出すプロセスにおいて、量子技術の活用に向けた実証を進めています。
世界規模で新薬の研究開発を進める製薬大手です。がん、ニューロサイエンス、消化器系・炎症性疾患などを重点領域とし、革新的な医薬品の創出に取り組んでいます。あわせて、新薬を患者さんにより早く届けるため、研究開発部門におけるデータ、デジタル、テクノロジーの導入も進めています。
最先端の科学を活用して創薬を進める製薬大手です。研究開発では、最先端のモダリティと新たな標的に焦点を当て、革新的な技術プラットフォームと組み合わせながら、アンメットメディカルニーズ(有効な治療法や薬が存在しないか不十分な医療要望)の高い疾患に取り組んでいます。再生と視力の維持回復、遺伝子治療、がん免疫、標的タンパク質分解誘導などの分野に注力している点が特徴です。
第一三共
塩野義製薬
小野薬品工業
エーザイ
協和キリン
ネクセラファーマ
大塚ホールディングス
富士フイルムホールディングス
記事作成日:2026年4月9日