「スペースX」上場関連の日米株10選

💡この記事のポイント

✅スペースXが6月のIPOに向けて動き出し、史上最大級の上場になる可能性

✅収益の柱は衛星通信「スターリンク」、一方でAI投資は赤字先行

✅スペースXに関連する日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:テスラTモバイル USインテル

✅日本株:三菱重工業東京エレクトロン日本電気

 

目次

「スペースX」が新規株式公開(IPO)へ

衛星通信サービス「スターリンク」やAI「テラファブ」構想も

テスラ<TSLA>

Tモバイル US<TMUS>

インテル<INTC>

ゴールドマン・サックス・グループ<GS>

ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>

三菱重工業<7011>

東京エレクトロン<8035>

日本電気<6701>

KDDI<9433>

みずほフィナンシャルグループ<8411>

「スペースX」上場関連の日米株10選

「スペースX」が新規株式公開(IPO)へ

米国の宇宙開発企業「スペースX」が、新規株式公開(IPO)に向けた目論見書を提出したと報じられました。報道によると、企業評価額は2兆ドル(約318兆円)規模、調達額は750億ドル(約12兆円)に上るとも言われており、2019年のサウジアラムコを上回る過去最大のIPOになる可能性があるとして、株式市場でも大きな注目を集めているようです。

 

スペースXは、イーロン・マスク氏が2002年に創業した宇宙開発企業です。再利用可能なロケット「ファルコン9」などで打ち上げコストを下げ、民間宇宙開発の代表的な企業となりました。現在は、ロケット打ち上げだけでなく、衛星通信サービス「スターリンク」、生成AIのGrokを提供する「xAI」、SNS「X(旧Twitter)」などまで含む、巨大なテクノロジー企業として見られつつあります。

 

 

衛星通信サービス「スターリンク」やAI「テラファブ」構想も

スペースXと聞くとロケットや宇宙旅行のイメージが強いかもしれませんが、足元の業績では「スターリンク」が収益の柱となっているようです。また、IPOで調達した巨額の資金は、宇宙事業だけでなく生成AIの開発や、データセンター、半導体の量産計画などにも投じられると見られています。マスク氏が掲げる「人類を複数惑星にまたがる文明へと発展させる」という壮大なビジョンに向けた、大きな資金調達となるようです。

 

また、直近では大型ロケットシステム「スターシップ」の最新型となる12回目の打ち上げ試験が予定されているとのニュースもありました。機材の不具合で一時延期となったものの、この完全再利用可能な宇宙船の開発は、打ち上げコストの削減やスターリンク事業の拡大に向けた鍵を握るとされています。6月と見込まれるIPOを前に、投資家へアピールする絶好の機会となりそうです。

 

さらに、スペースXはテスラ<TSLA>から大型蓄電池「メガパック」や車両「サイバートラック」を購入していることも明らかになっています。加えて、テスラやインテル<INTC>と連携したAI半導体工場「テラファブ」構想も報じられています。宇宙、通信、AI、半導体、金融という複数のテーマが重なっている点が、今回のスペースX上場の大きな特徴です。

 

そこで今回は、「スペースX上場」関連として注目されそうな日米株をご紹介します。

 

 

テスラ<TSLA>

EV(電気自動車)の世界的リーダーから「AIとロボティクス」企業への成長を目指す企業で、スペースX関連の中心銘柄と言えそうです。

スペースXはテスラから大型蓄電池「メガパック」や「サイバートラック」を購入しており、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる企業群の連携が意識されています。報道では、将来的にスペースXとテスラが統合する可能性に触れる見方も出ています。

一方で、マスクCEO関連企業同士の取引は、利益相反やガバナンス面の懸念にもつながります。期待とリスクの両面から、市場の注目を集めやすい銘柄です。

 

Tモバイル US<TMUS>

米国の大手通信キャリアのひとつです。

同社はスペースXと提携し「T-Satellite with Starlink」を展開しており、携帯基地局の電波が届かない場所でもスマートフォンがつながるサービスを打ち出しています。

スペースXの事業拡大やスターリンクの普及が進むことで、同社の通信サービスの利便性向上や他社との差別化に繋がり、恩恵を受ける可能性がありそうです。

 

インテル<INTC>

パソコンやサーバー向けの半導体などで世界的なシェアを持つ米国のメーカーです。

スペースXは、インテルやテスラなどと連携して半導体量産計画「テラファブ」構想を進めていると報じられています。IPOで調達した資金がこうしたAIや半導体関連の共同プロジェクトに投じられれば、同社のビジネスにも中長期的な恩恵をもたらす可能性がありそうです。

 

ゴールドマン・サックス・グループ<GS>

投資銀行業務や証券業務などをグローバルに展開する米国の金融大手です。

今回のスペースXのIPOにおいて、最大の引受手数料を得ることができる「筆頭主幹事」に指名される見通しだと報じられています。歴史的な上場が成功裏に進めば、同社の業績にも直接的なプラス効果をもたらすことが予想されそうです。

 

ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>

米国の個人投資家向けオンライン証券会社です。

今回のスペースX上場では、個人投資家向けの割り当てが通常のIPOより大きくなる可能性も報じられています。同社も顧客に対してIPO株式を提供する証券会社の候補のひとつとして名前が挙げられています。注目の高いIPO株を取り扱うことで、口座開設や取引の活性化といった効果が意識される可能性もありそうです。

 

三菱重工業<7011>

H3ロケットなどの開発・打ち上げを手がける、国内ロケット関連の代表格です。

総合重機メーカーとして航空宇宙分野でも日本のトップクラスを走っており、スペースXの上場を機に宇宙ビジネス全体への関心がさらに高まれば、日本の宇宙開発を牽引する同社の技術力にも改めて注目が集まる可能性がありそうです。

スペースXとは直接の取引関係はないようで、ロケット開発・打ち上げサービスという同じ宇宙輸送テーマでの関連銘柄です。

 

東京エレクトロン<8035>

半導体製造装置で世界トップクラスのシェアを持つ日本企業です。

スペースXが計画するAI半導体工場「テラファブ」構想などから、半導体製造装置の関連銘柄として連想されそうです。スペースXの巨額資金がAI半導体分野に流入すると見られており、こうしたAI関連への投資拡大は同社にとっても追い風となりそうです。ただし、現時点で同社の受注が決まっているという話は無いようです。

 

日本電気<6701>

ITサービスや通信インフラ設備を幅広く手がける総合電機メーカーです。

同社は衛星システムや通信インフラ、防衛関連に関わりがあり、宇宙通信テーマで関連性があります。スペースXの「スターリンク」が各国の通信網や安全保障の面で存在感を増すなかで、日本国内でも衛星システムや防衛・通信インフラを持つ企業への関心が広がる可能性もありそうです。

 

KDDI<9433>

「au」ブランドで知られる国内大手総合通信会社です。

同社はスペースXと業務提携を行っており、スターリンクを活用した衛星通信サービス「au Starlink Direct」を展開しています。山間部や災害時の通信確保などで活用が進んでおり、国内のスターリンク関連として非常に分かりやすい立ち位置にあると言えそうです。

 

みずほフィナンシャルグループ<8411>

日本を代表するメガバンクグループの一角です。

今回のスペースXのIPOにおいて、23社ある幹事証券のなかに米国みずほ証券が加わったとされ、日本勢のIPO関連銘柄として名前が挙がっています。歴史的な規模のIPOへの参加は、引受手数料などの収益貢献だけでなく、今後の海外事業の発展に貢献する可能性もありそうです。

 

記事作成日:2026年5月22日