マグニフィセント・セブン出遅れで注目の米国株11選

💡この記事のポイント

✅米国株市場では、マグニフィセント・セブンの出遅れが目立つ展開

✅AI開発競争やデータセンター投資への警戒感が巨大テック株の重荷に

✅一方で、下落局面を「押し目買いのチャンス」と見る声も

🔎登場する主な銘柄

エヌビディアアップルアマゾン・ドット・コムスペースXマイクロン・テクノロジー

 

目次

エヌビディア<NVDA>

アップル<AAPL>

アルファベット<GOOGL>

マイクロソフト<MSFT>

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

メタ・プラットフォームズ<META>

テスラ<TSLA>

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ<SPCX>

マイクロン・テクノロジー<MU>

インテル<INTC>

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

マグニフィセント・セブン出遅れで注目の米国株11選

米国株市場では、巨大テック企業「マグニフィセント・セブン」の出遅れが目立っています。マグニフィセント・セブンとは、メタ・プラットフォームズアルファベットアップルアマゾン・ドット・コムマイクロソフトエヌビディアテスラの7社を指す呼び方です。

 

2026年6月22日の米国市場では、NYダウが続伸する一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落しました。米国とイランをめぐる地政学リスクへの過度な警戒感はやや後退しましたが、主力の大型テック株には売りが出ました。相場全体は底堅さも見せる一方で、これまで上昇をけん引してきた巨大テック株には、利益確定売りが出やすい状況になっているようです。

 

特に注目されたのが、AI開発競争をめぐる不透明感です。アルファベットでは、AI研究部門「グーグル・ディープマインド」の有力研究者がAI新興企業に移ると伝わり、株価が急落しました。生成AIの開発をめぐっては、巨大テック企業だけでなくAI新興企業も存在感を高めています。優秀な人材をめぐる争奪戦が激しくなっていることも懸念されているようです。

 

また、AI向けデータセンターへの投資が膨らんでいることも懸念材料です。AIサービスを広げるには、高性能な半導体だけでなく、サーバー、電力、通信設備など多くのインフラが必要です。こうした巨額投資が、将来の利益成長にどれだけつながるのかを、市場は慎重に見極めようとしているようです。

 

もっとも、こうした下落を「押し目買いのチャンス」と見る声もあるようです。米国の金融専門メディアは、マグニフィセント・セブンの売りが進んだことで、長期投資家にとっては買い場になる可能性があると指摘しています。また、すでに悪材料の一部は株価に織り込まれつつある、という見方もあるようです。

 

足元の米国株市場では、マグニフィセント・セブンが一服する一方で、AIを軸とした中長期の成長期待は根強く残っているようです。そこで今回は、弱含むマグニフィセント・セブンと、AI関連テーマの広がりで注目される銘柄をご紹介します。

 

 

エヌビディア<NVDA>

AI向けGPU(画像処理半導体)で世界的な存在感を持つ半導体メーカーです。

2026年6月22日の米国市場では、インテルアドバンスト・マイクロ・デバイセズなど一部の半導体株が買われる一方、エヌビディア株は小幅に下落しました。AI半導体への投資マネーが、エヌビディアだけでなく、より幅広い半導体企業に広がっているとの見方が意識されたようです。

ただし、同社はAIインフラの中心銘柄であることに変わりはありません。時価総額が大きくなった分、株価には高い期待が織り込まれていますが、AI需要の拡大を測るうえで引き続き注目度の高い銘柄です。

 

 

アップル<AAPL>

iPhone、Mac、iPad、Apple Watch、App Storeなどを展開する世界的なテクノロジー企業です。

直近では、AI需要の拡大によるメモリーやストレージの供給逼迫が、アップルにも影響する可能性が注目されています。AI向けデータセンターの需要が部品価格を押し上げれば、iPhoneなどの製品価格や利益率に影響する可能性もあります。

株価は6月入り高値一服となっています。今後は、AI機能をどのように端末やサービスに組み込み、部品コスト上昇をどこまで吸収できるかが焦点になりそうです。

 

 

アルファベット<GOOGL>

グーグル検索、YouTube、Google Cloud、AI開発部門のDeepMindなどを持つ企業です。

2026年6月22日の米国市場では、株価が前日比-4.98%下落しました。AI研究部門の有力研究者がAI新興企業に移ると伝わり、AI開発競争での人材流出が警戒されたようです。

株価は5月下旬以降、調整局面が続いています。AI開発競争への不安と、収益基盤への再評価が交錯しつつ、反転の動きが出るかが注目されます。

 

 

マイクロソフト<MSFT>

Windows、Office、Azure、LinkedIn、GitHubなどを展開する米国のソフトウエア大手です。

2026年6月22日の米国市場では、株価が-3.17%下落しました。6月に入り調整局面が続いています。AIデータセンター投資の拡大や、クラウド事業の収益性を慎重に見極める動きが出たようです。

同社はAIアシスタント「Copilot」やクラウドサービスAzureを通じて、企業向けAI需要を取り込む立場にあります。一方で、AIデータセンターには大量の電力や設備投資が必要です。AI需要の拡大と投資負担のバランスが、今後の注目点になりそうです。

 

 

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

世界最大級のネット通販企業であり、クラウドサービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)も展開しています。

2026年6月22日の米国市場では、株価が-4.74%下落しました。6月に入り調整局面が続いています。大型テック株全体に売りが出るなかで、AI投資の回収に対する見方が慎重になったようです。

一方で、米国で6月23日から26日まで開催されるプライムデーは、AIを活用したショッピング支援機能の実力を測るイベントとしても注目されています。AWSに加えて、EコマースでAIをどのように収益につなげられるかが焦点になりそうです。

 

 

メタ・プラットフォームズ<META>

フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップなどを運営する米国のSNS大手です。

同社は、AIを使った広告配信やコンテンツ推薦の高度化に力を入れています。AIによって広告の精度が高まれば、広告主にとっての費用対効果が改善し、メタの広告収入にも追い風となる可能性があります。

2026年6月22日の米国市場では、株価が-2.31%下落しました。6月に入りもみ合いから一段安となりました。ただ、マグニフィセント・セブンの中では株価指標面の割高感が相対的に小さいとの見方もあるようです。

 

 

テスラ<TSLA>

電気自動車、蓄電池、太陽光関連製品、ロボット、自動運転技術などを手がける企業です。

2026年6月22日の米国市場では、マグニフィセント・セブンの多くが下落するなか、テスラ株は+1.13%上昇しました。電気自動車市場の競争は激しいものの、自動運転やロボタクシー構想への期待が下支えになっているようです。一方で、自動車販売は景気や金利、価格競争の影響を受けやすい分野です。

株価は2025年12月の上場来高値498.83ドル以降はさえない展開が続いていましたが、足元は400ドル前後でのもみ合いで、下げ止まりが意識される可能性もありそうです。

 

 

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ<SPCX>

スペースXとして知られる宇宙開発企業です。ロケットの開発・打ち上げ、宇宙船、衛星通信サービス「スターリンク」などを手がけています。

2026年6月22日の米国市場では、株価が-16.43%下落しました。あるアナリストが成長機会を評価しつつも、割高感があると指摘したことが売り材料になったようです。社債発行による資金調達への警戒感も意識されたようです。

宇宙開発や衛星通信には大きな成長期待がありますが、ロケット開発や通信網の拡大には多額の資金が必要です。上場後間もない銘柄でもあり、値動きの大きさには注意が必要です。


マイクロン・テクノロジー<MU>

DRAMやNANDフラッシュメモリーを手がける米国の大手半導体メーカーです。

2026年6月22日の米国市場では、株価が+6.82%上昇し上場来高値を更新しました。複数のアナリストが目標株価を引き上げ、メモリー需給の逼迫が収益を押し上げるとの見方が広がったようです。

同社は、AI新興企業アンソロピックとの提携も発表しています。AIサーバー向けに高性能メモリーの需要が高まるなか、エヌビディア以外の半導体関連株として存在感が増しているようです。

 

 

インテル<INTC>

パソコンやサーバー向けCPUで知られる半導体大手です。近年は、他社向けに半導体を製造するファウンドリー事業の立て直しにも取り組んでいます。

2026年6月22日の米国市場では、株価が+5.18%上昇し上場来高値を更新しました。米国内での半導体設計・製造をめぐる期待や、AI投資の広がりが材料視されているようです。

AI関連投資は、GPUだけでなくCPUや製造技術、先端パッケージングにも広がりつつあります。業績回復には時間がかかる可能性がありますが、米国の半導体製造強化という政策テーマもあり、再評価の動きが続くか注目されます。

 

 

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

企業向けITサービス、ソフトウエア、ハイブリッドクラウド、AI、量子コンピューターを手がける老舗テクノロジー企業です。

2026年6月22日の通常取引後の時間外取引で+4.58%上昇しました。オープンAIのサイバーセキュリティー向けAI構想「Daybreak」のパートナープログラムに参加したことや、米国で量子コンピューター開発を推進する大統領令が材料視されたようです。

量子コンピューターは、従来のコンピューターとは異なる原理で計算する次世代技術です。まだ実用化の途上にありますが、AIやセキュリティーと並ぶ中長期テーマとして、IBMへの関心を高めているようです。

 

 

記事作成日:2026年6月23日