💡この記事のポイント
✅2025年にもインドのGDPは日本を抜き4位に
✅インドSENSEXは10年で約3倍
✅注目のインド株ファンドを紹介
「インドが急成長している」という話を聞いたことがありますか?
一方で、「インド株が下落している」というニュースもあり、「いまインド株ファンドは買い時?」と気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、インド株ファンドが気になる方に向けて、GDP(国内総生産)ランキングや最近のインド株の市況などを見ながら、インド株ファンドについての考え方や注意点を確認していきましょう。
インドが注目される理由
世界的に見て、インドの経済規模はどれくらいなのでしょうか。
2023年の名目GDPランキングを見てみると、1位:米国、2位:中国、3位:ドイツ、4位:日本、5位:インドという順です。
また、2025年にはインドは日本を抜いて4位になるとも言われています。
さらに、IMF(国際通貨基金)による世界経済の成長率予測では、2025年は米国が2.2%、ユーロ圏1.2%、中国が4.5%、日本が1.1%なのに対して、インドは6.5%と高い成長率が予測されています。
2022年には、インドの人口は中国を抜いて1位になっています。人口が増えているということは、それだけ消費も増え、経済成長も見込まれます。内閣府の資料でも「アメリカやインド等では好調な経済成長が継続」などと発表されています。
インドの経済成長は、世界的に見ても注目されていることがわかります。投資先として、検討する価値はあるのではないでしょうか。
※出所:外務省、IMF、国際連合、内閣府
インド株市場は10年で約3倍
では、近年のインド株市場はどのような状況でしょうか。
インドの株式市場を代表する株価指数、SENSEX(センセックス)を見てみましょう。これは、インドの株式市場の代表的な株式指数で、取引規模や業種などで選ばれた30社の株式で構成されています。
10年で見ると右肩上がりに上がっていて、10年前は約27,000ポイントだったのが、現在は約80,000ポイントと約3倍になっています(2024年12月19日現在)。約1年前の2023年12月21日は約70,000ポイントで、長期で見るとじっくり上がっている様子が見られます。
今年9月27日には史上最高値85,978.25ポイントまで上昇しています。しかしその後は中東情勢の不安、中国株の上昇での資金シフト、米国金利の上昇で資金流出懸念などから11月21日安値76,802.73ポイントまで下落しました。
久しぶりの調整局面となりましたが、12月5日高値82,317.74ポイントまで回復し徐々に持ち直しつつあるようです。投資をするタイミングとしては下落が一旦落ち着いたところですので悪くないでしょう。
長期では経済成長が期待されていますが、株式市場では今後も上下の波があるはずです。インド株ファンドに投資をしようと思ったら、一度にまとめて資金を投資するのではなく、つみたて投資などタイミングを分散して投資をしていくことが望ましいですね。
それでは、3つのインド株ファンドの例を紹介します。
イーストスプリング・インド株式オープン
HSBC インド オープン
Oneピュア・インド株式ファンド
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年12月20日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。